成功の定義は難しいものがありますが、仮に、売上や利益の額だとすると、成功者とそうでない人の違いは比較的簡単に説明できます。以前お会いしたある建売業者さん、売上規模は100億円以上、まだ若い経営者ですが売上や利益で考えれば成功者といえるでしょう。そんな経営者とそうでない経営者を比べた場合、圧倒的に違うのは行動力。
とにかく100億円企業の経営者は行動するスピードが速い。本人曰く、「私、せっかちなんです」の言葉どおり、どんどん決断していく。正直、はたでみていると間違った決断も多いのですが、この経営者は決断して行動に移しています。その結果が、売上の額。
それに対して、そこそこのキャリアがある同業者でも、食べていくのが精一杯という経営者もいます。経営がうまくいっていないからかもしれませんが、そんな経営者は総じて行動力がない。彼らの動きを見ていると、何事も決められない。決められないから行動できないの繰り返し。
その原因は、考えすぎ。なまじ知識や経験があるため慎重になりすぎていること。そして何より、完璧を目指しすぎていることです。無意識で一発逆転を狙ってしまうため、どうしても慎重になる。そのため行動が遅くなる。そして、チャンスを逃す。
正直、能力という点ではどちらも大差ありません。むしろ、ベテラン組の方が能力はあるでしょう。でも、結果は雲泥の差。新しい商品や新しいノウハウに対しても同じ。成功者はまず試してみる。そして、失敗したら考える。それに対して、ベテラン組は、そもそも新しい商品やノウハウは受け付けない。最初から拒否してしまう。だから、現状が改善できない。
現状のままでいいなら、ビジネスもうまくいっているはず。うまくいっていないのは、現状の何かに問題があるから。それがわかっていない。大切なことは、失敗を恐れず行動すること。完璧なものなんか一生できないと思って行動することです。
年をとると、無意識のうちに失敗したら恥ずかしいという意識が芽生えます。しかし、そんなプライドは百害あって一利なし。若い時にはなかったものです。成功するかしないかは、能力の差ではありません。行動力の差。自戒の意味をこめて、ベテラン経営者の皆さん、失敗を恐れず行動しましょう。若返りますよ。
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