最近、人材採用についての相談が多い。一人社長の不動産会社は、従業員を採用すべきか悩んでいるし、ある程度社員がいる会社は離職に伴う人材採用で悩んでいます。どんな媒体を使って募集をしたらいいのか、給与はいくら位に設定したらいいのか、等々悩みは色々。
しかし、多くの会社は肝心なことを忘れています。それは、魅力のない会社には人は集まらないということ。逆に魅力を感じる会社であれば、求人会社にムダな広告宣伝費をかけなくても優秀な人材は向こうからやってくるということです。
では、魅力を感じる会社とはどんな会社でしょうか?それは、会社の理念やカルチャーに現れます。新聞や雑誌に掲載されている求人広告を読むと、職種や労働時間、給与、休日といった労働条件だけを記載している会社が目立ちます。これではその会社がどんな理念やカルチャー強みを持っているのか、その会社に入るとどのような仕事ができるのかについてまるでわかりません。
こうした求人広告を読んで応募してくるのは「会社の理念とか仕事のやりがいなんて、別にどうでもいい」と思っている人たちです。彼らは理念ややりがいよりも、給料や労働時間、休日のほうに関心があります。だから、仕事に対する意識の高い人が応募してくることはまずありません。そうです。労働条件だけを記した求人広告では「うちの会社にはなかなかいい人材が入ってきてくれない」のは、当たり前のことなのです。
だから、求人広告を打つときには、会社の理念やカルチャーを明確に打ち出すことが大切になります。とはいえ、求人広告では掲載スペースが限られていますから、それだけでは、自分たちが伝えたいことを伝えきれません。
そこでやっておきたいのが、ホームページの採用情報ページを充実させることです。中小企業の場合、知名度は低いですから、最初に会社のことを知ってもらうのは求人広告になるでしょう。その求人広告の中に自社のURLを載せることで、求人広告を目にした人をホームページへと誘導します。
そして、ホームページでは、会社の成り立ちや理念、大切にしていること、独自のカルチャー、仕事の内容・やりがいといった情報をしっかりと盛り込むのです。するとホームページを読んで、「この会社は他とは違うぞ。面白そうだな」と思った人が応募してきてくれるようになります。意識が高い人は、やりがいを持って働ける会社を探していますから、ホームページを充実させることで、彼らの目に留まる可能性が高まるのです。
不動産業界であれば、レインズに掲載する販売図面に「社員募集」と書いて、ホームページのURLを掲載しておくことです。販売図面自体が他社と違っていたりすると更に効果的。「ちょっと変わった会社だなぁ」「面白そうな会社だな」と思ってくれればホームページを見てもらえる確率は格段に高まります。
その上、ホームページに掲載されている会社の成り立ちや理念、大切にしていること、独自のカルチャー、仕事の内容・やりがいといった情報が魅力的であれば、優秀な経験者をムダな広告宣伝費を使うことなく集めることができます。お試しください。
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