現地販売会を成功に導く「3回安定10固定の法則」とは?

不動産売却

現地販売会を成功に導く「3回安定10固定の法則」とは?

飲食店を繁盛させるのに利用されている法則に「3回安定、10回固定の法則」というものがあります。
比較的短い期間に3回続けてその店を利用し3回とも満足すればお客様が安定し、10回満足すればその店に固定化し、そのお店のファンになるという法則です。

単純な法則なのですが、できているお店は確実に繁盛し、できていないお店はいつまで経っても経営が安定しません。その理由は、飲食店の売上は上位3割の常連客が売上の7割をあげているからです。つまり、新規客を追っていては経営は成り立たないということ。常連客をつくることが売上を安定させるコツなのです。

とてもシンプルで、とても効果的な法則ですが、これは飲食店だけに通用する法則ではありません。私たち不動産会社にも応用できる法則です。例えば、現地販売や完成見学会などを成功させる場合にもこの法則は有効です。

やり方は簡単です。
まず完成販売会の前に予告広告(チラシ)を配布します。要するに、もうすぐ完成するので完成したら完成見学会を行います、という告知です。そして完成見学会を実施する週に再度、広告(チラシ)を配布します。あとは、現地で待機して興味のあるお客様を個別相談に持っていくというやり方です。

ポイントは、短期間に3回お客様と接触すること。この場合で言えば、予告広告(チラシ)を入れることです。通常は、完成見学会を実施する週にだけチラシを入れるものですが、これでは効果はあまり出ません。なぜなら、人はすぐには行動できないからです。商品の存在を知ってすぐに行動できる人はよほど考えていた人。もちろんそんな人がいればすぐに決まりますが、大抵はそんなにタイミングのいいお客様はいません。

だとすれば、まずは商品の存在を知ってもらう。あなたの物件の存在を知ってもらうことが重要です。そして、徐々に頭の中でその存在感を高めてもらうのです。それが予告広告の役目。そして、すかさず翌週に再度、完成見学会の広告を打つ。お客様の関心が消えないうちに接触する機会を提供するのです。あとは、現地で待機して個別相談に持っていく。そしてクロージングをかけるのです。

大切なことは、それを短期間に行うこと。短期間に3回接触することでお客様との距離を一気に縮めることです。仮に3回でクロージングまで行かなかったらその後はいろんな理由をつけて10回接触することです。そうすると他社から購入する確率は減ります。3回安定、10回固定の法則。この機会にぜひお試しください。効果ありますよ。

 

ピックアップ記事

  1. もっと売れる建売会社になるために社長がすべきこと。
  2. 勉強熱心な不動産業者が陥る罠(ワナ)とは?
  3. 新築分譲住宅、近隣対策を近隣営業に変える方法。
  4. 建売業者が犯す「大幅値引きしました!」の間違い。
  5. 営業マンのいない建売会社でもできる!売主の販売戦略とは?

関連記事

  1. 建売住宅はBGMを流すと契約率が上がる!?

    不動産マーケティング

    建売住宅はBGMを流すと契約率が上がる!?

    建売業者さんの弱点のひとつに販売の現場を知らないということがあります。…

  2. 売れない不動産情報を生き返らせる方法。

    不動産集客

    売れない不動産情報を生き返らせる方法。

    売れない不動産情報にはある共通したポイントがあります。それは、情報が古…

  3. 不動産売却、成功する値下げのための3原則。

    不動産マーケティング

    不動産売却、成功する値下げのための3原則。

    自社で販売部隊を持たない建売業者にとって唯一の武器は値下げ。 多く…

  4. 不動産売却、現地看板は基本のキホン。

    不動産売却

    不動産売却、現地看板は基本のキホン。

    家の近くの文房具店が閉店しました。閉店といっても、倒産。倒産するよ…

  5. 建売会社がムダな値下げをしないためにやるべき調査とは?

    不動産マーケティング

    建売会社が「ムダな値下げ」をしないためにやるべき調査とは?

    「家を売るのは難しい…」特に、在庫物件で苦労している時ほどそう思うこと…

  6. 不動産ビジネスを最短距離で成功させるのに必要な力とは?

    不動産広告

    不動産ビジネスを最短距離で成功させるには何が必要か?

    多くの経営者が陥る間違った常識があります。それは、ビジネスには売り込み…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. 老舗不動産会社の社内改革が進まない本当の理由。
  2. 不動産広告は、Wants(ウォンツ)を引き出せ!
  3. 不動産会社の成長を妨げる、使ってはいけない言葉とは?
  4. 不動産会社の社長に多い、間違った責任感とは?
  5. なぜあの新築分譲会社はレクサスとプリウスを使い分けるのか?
  1. 不動産マーケティング

    その色使い、間違っていませんか?
  2. 難しい専門用語が売上を落とす!

    不動産マーケティング

    難しい専門用語を使えば使うほど売上は落ちる!
  3. 中小建売業者を狙うホームページ制作業者にご用心。

    不動産会社経営

    中小建売業者を狙うホームページ制作会社にご用心。
  4. 不動産営業マンは見た目が9割!?

    不動産会社経営

    不動産営業マンは見た目が9割!?
  5. その不動産営業、煽りすぎていませんか?

    不動産マーケティング

    その不動産営業、煽りすぎていませんか?
PAGE TOP