不動産広告はwantsを引き出せ!

不動産広告

不動産広告は、Wants(ウォンツ)を引き出せ!

枕ひとつが、25,000円〜35,000円と聞いてあなたはどう思うでしょう?
初めて聞く人は「高っ!」と思うのが普通。「そんな枕買う人いるの?」と思っても不思議ではありません。実際、テレビや雑誌などで売られている枕は高くても1万円台。2万円を超す枕は滅多に見かけるものではありません。そんな高額な枕ですが、私の知り合いは先月わずか3週間で60個売ったと言います。

・・・信じられない数字。全国展開しているふとん屋さんに勤めているパートの女性ですが、枕だけでこの数字。彼女の場合は、枕と一緒に高級寝具も売っていますからその売り上げは莫大。正社員や店長より多くの売り上げを上げています。そんな高級枕の販売数は、歩合がつく優秀社員で月に20個程度。本社からは20個を目指してくださいと指示があるほどですから、彼女はその3倍を売っていることになります。

売れる店舗にいるからそんな数が売れたのでしょうか?たまたま運が良かったから売れたのでしょうか?そうではありません。彼女は、どこのお店に行ってもトップの成績を収めているのです。横浜にいるときも、茨城にいるときも、埼玉にいるときも、彼女の数字はいつもトップクラス。全国でナンバーワンになったことも1度や2度ではありません。ということは、彼女には高級枕を売るノウハウがあるということです。

実際、そんな高級枕を買う目的で来店する人はほとんどいません。なかには、インターネットで検索して購入目的で来店する人もいますが、それはごくごく僅か。お店に来て、初めてそんな高級な枕があるのを知ったという人がほとんどです。つまり、買う気のなかったお客様が購入しているということ。腕のいいスタッフは、買う気のない人にその良さを上手に伝えているから高額な商品でも売れるのです。買う気のある人だけに売っていたのでは、望む売り上げは達成できなのです。

実は、これが広告の真髄。広告をやる目的です。家を買う予定のない人、家を買う必要性を感じていない人に、関心を持ってもらい、欲しくなってもらう。それが広告の目的。黙って、必要性のある人を待っていても決して売れるようにはなりません。

あなたの売りたい物件の存在を知ってもらい、その価値をわかってもらう。そして、どうしても欲しいという感情を引き出すために広告するのです。売上を伸ばせるかどうか、売上を安定させられるかどうかは、お客様のウォンツを引き出す広告の力にかかっているのです。

今の時代、家を買わなければいけないというニーズなんてありません。そんな人を待っていたのでは、売上は安定しないし目標は達成できません。必要なのは、お客様の欲しいという欲求を刺激する広告。そんな広告をつくって、ひとりでも多くのお客様に見てもらうことです。広告力が勝負を決める時代ですよ。

 

ピックアップ記事

  1. 未来工業に学ぶ、非常識な不動産会社のススメ。
  2. レインズでわかる、あなたの物件の本当の認知度。
  3. 仲介業者に洗脳されていませんか?
  4. こうすれば新築一戸建ての反響はもっと増える。
  5. 建売業者が犯す「大幅値引きしました!」の間違い。

関連記事

  1. 不動産マーケティング

    あなたは建売住宅販売で、こんな間違いをしていませんか?

    建売住宅を売るとき、「なぜ、売れてる建売会社のマネをしてはいけないのか…

  2. あなたは不動産広告の知識に自信がありますか?

    不動産広告

    あなたは不動産広告の知識に自信がありますか?

    建売業者さんにもいろんなタイプがあります。パワービルダー出身の人もいれ…

  3. 不動産集客はコンテンツ充実型チラシの時代!

    不動産広告

    不動産集客はコンテンツ充実型チラシの時代!

    「◯◯◯が売れている。という噂は本当です。」 というチラシがありま…

  4. 口コミ

    不動産マーケティング

    新築分譲住宅、口コミで評判を広げる裏技とは?

    建売業者さんの最大の弱点、それは販売力。 自社で販売部隊を持ってい…

  5. 不動産広告、仲介業者任せにしていませんか?

    不動産広告

    不動産広告、仲介業者任せにしていませんか?

    (株)LIXIL住宅研究所が、「住まいの購入」「住まいのリスク回避」に…

  6. 商売は、モノだけでは成り立ちません。それを買う人がいなければ売れません。だから、人を集めなければならない。

    不動産集客

    モノづくりだけじゃダメ!これから売れる建売会社は集客が命。

    建売会社など「ものづくり」を生業としている業者さんが苦手なことの一つが…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. 不動産売却、鉄板の販売法則とは?
  2. あなたの提供する不動産情報はお客様が望む不動産情報ですか?
  3. あなたの知らないオープンハウスの現実。
  4. 紳士服専門店に学ぶ。あなたの建売会社が生き残る方法。
  5. 過去の失敗にとらわれていませんか?
  1. 不動産マーケティング

    なぜ建売住宅は売れたり、売れなかったりするのか?
  2. ジャパネットに学ぶ、価格で勝負しない不動産の売り方とは?

    不動産マーケティング

    ジャパネットに学ぶ、価格で勝負しない不動産の売り方とは?
  3. 不動産チラシの基本7原則

    不動産広告

    広告担当者注目!不動産チラシの基本7原則とは?
  4. あなたの会社の評判を知る最も簡単な方法とは?

    不動産マーケティング

    あなたの会社の評判を知る最も簡単な方法とは?
  5. こだわりの建売業者が陥る「一流の壁」とは?

    不動産マーケティング

    こだわりの建売業者が陥る「一流の壁」とは?
PAGE TOP