先日、FAXDMをやってみました。以前、DMで販売していた商品なのですが、DMだとコストも手間もかかるので簡単にできるFAXDMを試してみたのです。
結果は、というと惨敗。自分でもビックリするくらいの反応しか返ってきません。そもそもFAXDMというのは反応率の悪い媒体。実際、私の会社でもFAXDMはよほどタイミングが合わないと読みません。通常は、すぐにゴミ箱へ。どちらかというとFAXDMを送ってくる業者には良い印象は持っていません。
ちなみにFAXDMの平均的な反応率は、0.01〜0.03%。つまり、1,000件送って1件〜3件問い合わせがある程度。決して反応のいい媒体ではありません。それでも利用するのは、コストが安いからと送るのが簡単だから。最近のFAXDMは、1件5円程度で送信できるようになったからです。
それまで、私が送っていたDMはコストで考えれば1通あたり120円程度。それを考えるとFAXDMなら同じコストで24倍も送れることになります。その上、配信はパソコンをクリックするだけ。DMの場合は、1通づつ手書きで宛名を書いていましたから時間的にも肉体的にも楽になります。そう思ってやってみたのですが、世の中そんなに甘くありません。惨敗という言葉がピッタリくる反応率です。
商品は同じ、価格も同じ、全く同じ商品をFAXで売るか、DMで売るかで、売上は大きく変わるということです。原因は、手書きで送られたDMは読まれても、FAXは読まれていないということでしょう。読んで欲しい人に情報が届いていないというのが原因です。
ここで教訓になるのは、売れない理由は商品にはないということです。DMなら商品が売れるのに、FAXでは売れないというのは商品のせいではなく、情報の届け方のせい。正しいメッセージを伝えたい人に届けることができなければ、どんなにいい商品を開発しても売れないということです。
これがわからないと、売れないのは商品が悪いからだと、間違った結論に向かってしまいます。値下げや商品開発は確かに重要です。しかし、それ以上に重要なのはその商品の魅力を伝えたい人にちゃんと届けること。それができない限り、商品は決して売れません。
あなたの物件は、買って欲しい人にちゃんと届いていますか?
私のように楽をしようとして逆に反応率を下げていませんか?
まずは値下げや商品開発の前に、商品の魅力を十分届けることを考えましょう。
その方が売上には直結しますよ。
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