難しい専門用語が売上を落とす!

不動産マーケティング

難しい専門用語を使えば使うほど売上は落ちる!

先日、インターネットを見ていたら面白い記事がありました。
それはアメリカ大統領として注目を集めているドナルド・トランプ氏についての興味深い研究結果です。

何が興味深いかといえば、トランプ氏がスピーチで喋っていた英語は他のどの候補よりレベルが低く、小学6年生以下のものだというのです。

調査を行ったのはカーネギー・メロン大学の言語科学研究所で、対象は共和党のトランプ氏、テッド・クルーズ氏、マルコ・ルビオ氏、民主党のヒラリー・クリントン氏、バーニー・サンダース氏の5人。

彼らのスピーチを単語、文法などの観点から分析した結果、5人は全員、選挙戦が進めば進むほど簡単な言葉と文法を使っていく傾向にあり、使用する英語は6年生から8年生のレベルだったといいます。

ここで簡単にアメリカの教育制度を説明すると、学区や地域によって多少の差はあるもののアメリカには1学年から12学年までがあり日本の小学生に当たるのが1年生から6年生、中学生に当たるのが7年生から9年生、高校生に当たるのが10年生から12年生となっています。

過去の大統領のスピーチを同様に分析すると、1861年に就任したエイブラハム・リンカーン第16代大統領は11年生レベルの英語、2001年に就任したジョージ・W・ブッシュ第43代大統領は5年生レベルの英語。ブッシュ大統領は目立ってレベルが低いものの、今回の大統領候補は、過去のほとんどの大統領よりも低レベルの英語を使っているといいます。

特にトランプ氏は5人のうちで最もレベルが低く、ボストン・グローブ紙が行った分析では、文の長さと一つの単語における音節の数で英語レベルを診断した結果、トランプ氏がスピーチで使う英語は他の候補者より2学年も下の4年生レベルでした。もちろん、これはトランプ氏の戦略。彼は自分が取り込みたい聴衆に合わせて意図的に言葉のレベルを変えているのです。

これは私たちのビジネスにも大いに参考になります。
私たちは無意識で難しい言葉を使っています。業界用語はもちろん、バカにされたくないという心理的な理由や、専門家として見られたいという承認欲求などから、気づかないうちに難しい言葉を使っています。その結果、こちらはわかっていても相手にはわからないという状況を自らつくりだしています。これでは、売れる商品も売れません。

大切なことは、分かりやすい言葉で伝えること。相手が一瞬で理解できない言葉では相手の気持ちを動かすことはできないということです。私たちもドナルド・トランプを見習って小学校4年生でも理解できる言葉を使いましょう。専門用語を廃止して、わかりやすい言葉で説明出来るようにしましょう。

それだけで、あなたの説得力は大きく増します。成約率も段違いにアップします。
お試しください。

 

 

ピックアップ記事

  1. 話し下手な営業マンの成約率を高めるとっておきの方法とは?
  2. 売れ続ける建売業者になるためにやるべきこととは?
  3. 妖怪ウォッチに学ぶ、売れる建売住宅のつくり方。
  4. 不動産ビジネスに携わる人の正しい本の使い方。
  5. 不動産経営者必読!正しい社員の叱り方。

関連記事

  1. 不動産広告は、目立ってなんぼ。

    不動産マーケティング

    不動産広告は、目立ってなんぼ。

    71.6倍。これは、ここ8年間で増えた「あるもの」の量です。何かわ…

  2. 成約率の上げ方

    不動産マーケティング

    不動産販売の成約率を上げたいならこれを伝えろ!

    「集客はできたのに成約しない・・・」「内覧は多いのに決まらない・・…

  3. 不動産売却、安売りと安さ感の違いとは?

    不動産マーケティング

    不動産売却、安売りと安さ感の違いとは?

    値下げしても売れない・・・そんな物件が増えてきました。今後の不動産市況…

  4. 不動産マーケティング

    売れる不動産会社と売れない不動産会社の違い。

    よくある建売業者さんからの相談のひとつに、レインズに掲載しているのに売…

  5. 相場より900万円高い土地の売り方。

    不動産マーケティング

    相場より900万円高い土地の売却、あなたならどうする?

    あなたは相場よりかなり高い土地を仕入れたことはありませんか? 建売…

  6. なぜ建売会社は定価販売が重要なのか?

    不動産マーケティング

    なぜ建売会社は定価販売が重要なのか?

    仲介業者から信頼される建売会社になるために注意しなければならないことが…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. あなたにもできる!手っ取り早く集客率を上げる方法
  2. 自動車メーカーに学ぶ、売れる新築一戸建てのつくり方。
  3. 売れない物件を売れる物件に変える「青臭い法則」。
  4. 値下げ前に絶対確認しなければならない2つのポイント。
  5. 建売業界でひとり勝ちしたいあなたへ。
  1. 社長が忙しすぎる不動産会社がダメな理由。

    不動産会社経営

    社長が忙しすぎる不動産会社がダメな理由。
  2. 売れた理由

    不動産マーケティング

    建売業者は売れた理由に執着しろ!
  3. 仕入れに失敗した建売用地、あなたならどうする?

    不動産マーケティング

    仕入れに失敗した建売用地、あなたならどうする?
  4. 不動産広告は、目立ってなんぼ。

    不動産マーケティング

    不動産広告は、目立ってなんぼ。
  5. 不動産マーケティング

    物語が売上を伸ばす時代。
PAGE TOP