建売業者さんの最大の弱点、それは販売力。
自社で販売部隊を持っている会社も含め、販売力が弱いのが弱点です。とりわけ、いい物件をつくっている建売業者さんほどその傾向が強い。販売力と売上の関係に気づいていないためいい物件をつくることだけに精力を注いでしまいます。
「いい物件をつくれば売れる!」というのは、幻想。これに固執している限り、大きな売上、安定した売上にはつながりません。だからといって物件はテキトーでいいということではありません。当然、いい物件であることは必要ですが、いい物件であることと、売上が伸びることは別だということです。
多くの建売業者さんはいい物件さえつくれば口コミで売れると勘違いしています。最近は、ツイッターやフェイスブックなど口コミが生まれやすいツールが増えてきましたが、それでもいい物件の評判が勝手に拡散していくことはありません。むしろ、拡散するのは悪い噂ばかり。いい評価をしようものなら、それって宣伝?と逆に叩かれてしまいます。
実際、業者の評判などを知るサイトは、他業者からの罵詈雑言の嵐。まともな業者なんているの?というほど悪意に満ちたコメントで溢れています。それほど、口コミを起こすのは難しい。
では、どうしたらいい口コミが起きるのか?
それは、マスコミを利用すること。マスコミに取材されることです。多くの人は、新しい情報、面白い情報というのはマスコミが自分たちで探して取材するものだと思い込んでいます。正直、私も昔はそう思っていました。いや、大抵の人はそう思っているはずです。しかし、現実は違います。現実は、こちらからマスコミに情報を流して、取材してもらうことが多いのです。
実際、私も過去に何度かマスコミの取材を受けましたが、実は、ネタを流したのは私。こちらから取材してもらえるようマスコミに働きかけたのです。これがプレスリリースというやり方なのですが、忙しいマスコミにとっては結構重宝されるやり方です。
マスコミに取材されるメリットは、口コミ情報より信憑性が高いこと。情報の質が高まることです。口コミ情報の裏付けにもなるので情報を拡散する人も安心して情報を流せることです。そのうえ、何度か取材されると今度はその取材された記事が信用となって、他のマスコミからの取材が増えるというおまけもあります。口コミが口コミを生むという現象です。こうなるとしめたもの。どんどん善循環で口コミが広がっていきます。
口コミは起こるものではなく起こすもの。
口コミを起こす力も販売力のひとつですよ。
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