建売会社が飛躍する方法の一つに、自社営業があります。要するに、建物をつくるだけでなく、自社で販売までするということ。まあ、この話をすると大抵の経営者は怪訝な顔をするのですが、現実問題としては自社営業ができるかできないかで建売会社の将来は大きく変わってきます。
身近な例で言えば、オープンハウスという会社。今や一部上場企業ですが、創業わずか19年。売上高1793億円の大会社になりましたがこの原動力となっているのが自社営業です。
自社営業のメリットは2つ。
一つは、仲介業者に頼らなくても売れるようになること。自社のペースで販売を進められることです。そしてもう一つは、お客様のニーズがつかめること。お客様がどんなニーズや価値感を持っているのかを直に知ることができるからです。
建売会社にとって必要なのは、どちらかと言えば後者の方。確かに自社で売れるようになることは重要ですが、それ以上にお客様の生の反応が見れることは商品開発に大きな影響を与えます。
実際、オープンハウスの初期の商品企画は営業マンからのフィードバックによるものがほとんどだったと言います。この価格帯で、こんな家があったらすぐ売れるのに・・・という家を作っただけ。お客様のニーズから逆算した家を作ったことが飛躍のきっかけになったと言います。
まあ、考えてみれば当たり前といえば当たり前のことなのですが、現実問題それができている建売会社は多くはありません。ほとんどの建売会社が、きっとお客様はこんな家を望んでいるだろうという予測で作っているだけ。お客様の本当の気持ちを理解しているとは思えません。
星野リゾートという会社があります。
独特な感性で不振に陥っているリゾート施設をどんどん再生させている企業ですが、星野社長は経営判断を行う際、「社長の私に聞いたところで、お客様と接する機会が非常に少ないわけですから、正しい判断ができるとは思えません」ときっぱりと言い切っています。要するに、お客様と接する機会の多い社員の意見を重視しているということ。現場の声を重視しているということです。
売れているということと、それがお客様のニーズを満たしていることはイコールではありません。大切なのは、お客様のニーズやウォンンツを満たすこと。それを知るにはお客様に直に聞くことが最善の方法です。
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