中小企業が成長するうえで欠かせないのが、人材採用。どんな人材を採用できるかによってその後のビジネス展開は大きく変わりますから、ないがしろにはできません。
ただ、そんな人材採用もひと昔前とは大きく変わってきました。
それが、インターネットやSNSです。
転職先を探すのは、もはやインターネットやSNSを利用するのは当たり前の時代。裏を返せば、インターネットやSNSをうまく利用できる会社ほどいい人材が集まると言うことです。実際、会社のホームページが素敵だったからと言う理由で入社を希望する人は少なくありません。
そんな時代ですが、注意しなければならないこともあります。それが、辞めていく社員の扱い。辞めた社員が転職紹介サイトやSNSで会社の悪口を書くことが少なくないからです。
以下は、私のクライアントについて書かれた転職紹介サイトの口コミ投稿。その社員が辞めたのは5年も前のことですがその会社で検索をかけると未だにこの口コミが上位表示されます。
以下、原文を記載しますのでご覧ください。
労働基準法などは全く無視です。定時は18時ですが、定時に帰る社員は一人もいません。タイムカードはありますが、退社時刻は打たないことを規則とされています。休日もシフト制で、前月終わりに希望を提出するのですが、休みたい理由を記述することが義務付けられていて、容赦なく社長に変更されます。
月に6日しか休みがないため、7連勤など当然のようにあります。古株社員は半年間、休みが一日もないという状況で働いていました。その上、夜、定時を過ぎているのに、急に会議を始めると言い出す社長。そうなると終電まで帰れませんでした。それが当たり前になっているめちゃくちゃな労働環境なので、改めなければ離職率は下がらないでしょう。
まあ、この会社は現在も当時とほとんど勤務状況は変わっていませんから、会社自体にも問題はあるのですが、とにかくこんな口コミ投稿があることは決して会社にとってはプラスにはなりません。
もちろん、辞めていく社員に問題があることもありますから、口コミ投稿を全てなくすことはできません。ただ、企業体質を改める努力は必要です。
たかが口コミ。
されど口コミ。
口コミが簡単に拡散する時代です。元社員に変な口コミをされないよう企業体質を改める努力は必要です。
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