カクテルパーティー効果という言葉を聞いたことがありますか?
カクテルパーティー効果とは、様々な雑音が存在する状況で必要な情報を選別できること。
1953年に心理学者のコリン・チェリーが提唱したもので、「カクテルパーティーに参加しているときには周囲が騒がしくても、自分の名前や知人の声を聞き分けられる」ことから「カクテルパーティー効果」と呼ばれています。
人間が物理現象としての音を認識するまでには、3つの段階があります。
1:物理的認識
音そのものである空気の振動の段階
2:生理的認識
空気の振動が耳に届き、鼓膜を振動させ、神経信号に変換される段階
3:心理的認識
神経信号として伝わった音を脳が認識する段階
カクテルパーティー効果には、心理的認識が大きく作用しています。そのため、自分の名前や知人の声以外にも自分が抱えている悩みやその解決方法など、自分が潜在的に意識している事にはどんな騒音の中でも反応してしまうということです。
この原理は、そのまま広告にも利用できます。
多くの広告のなかから選ばれるためには広告の中に、
・自分のこと
・自分の持っている悩みのこと
・その解決方法
などが記載されていると、人はその広告が自分に関係ある広告だと認識するため、広告の反応が良くなるということです。広告のターゲットを特定するキャッチコピーやその悩みを明確にするキャッチコピー、その解決方法を提案するキャッチコピーなどがその典型です。
不動産広告なら、「毎月の家賃がもったいないと思いはじめたあなたへ」とか「来年小学校に入学予定のお子さんをお持ちのパパ、ママへ」など、ターゲットやターゲットの悩みを特定するメッセージを掲載すると広告の反応は良くなります。もしあなたが最近広告の反応が落ちているとお悩みなら、一度「カクテルパーティー効果」を試してみてください。効果ありますよ。
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