売れる不動産会社をつくるために最も必要なモノとは?

不動産会社経営

売れる不動産会社をつくるために最も大切なモノとは?

新しいことを始めると必ず起こることがあります。それが社員の抵抗。どんなに素晴らしい提案でも、どんなに素晴らしいノウハウでも、人は変わるのを嫌います。ましてや、仕事が増えるということであればその嫌悪感は一層強くなるもの。面と向かっては反対しなくても心のどこかでは反対しているのが普通です。

今では当たり前になっているようなサービスも誕生当時は歓迎されていたものではありません。例えば、レストランのパンの食べ放題。パンの食べ放題といえば、サンマルクが有名ですが、創業時はパンの食べ放題はなかったといいます。当時は、パンは1日に1回焼くもの。それが常識でした。

しかし、サンマルクの社長は、暖かい焼きたてのパンを食べ放題にしてお客様に提供したいと考えました。確かに、そんなサービスは当時ありませんから、実現できれば他のお店とは大きな差別化につながります。当然、従業員も賛成してくれるだろうと思ったのですが、大きな抵抗にあいます。パン職人がその方針に真っ向から反対したのです。

その結果、ほとんどのパン職人が退職。残ったのは見習いのパン職人と社長だけだったと言います。で、どうなったのか?見習いのパン職人と社長でパンを焼くことになったのです。暖かい焼きたてのパンを食べ放題で提供したいという強い思いを実現するために社長自らが行動に出たのです。その結果は、今や一部上場企業にまで成長。今ではパンの食べ放題は決して珍しいサービスではなくなりました。

これと同じことはあなたの会社でも起こります。あなたが新しいサービスを始めれば必ず社員の抵抗にあいます。それがどんなに会社のためであろうとなかろうと、必ず起こるということです。ましてや、新しいサービスや取り組みが結果の見えないことだとしたら、なおさら。一度や二度は付き合ってくれますが、それで結果が出ないと、なんとか止めさせる方向へ社員は舵を切るようになります。

そこをどう乗り越えるか、そこを乗り越えるために必要なのが社長のリーダーシップです。できるまでやるという強い意志です。これがないと会社は一向に新しい方向へは進めません。社員を理屈で説得するのは簡単ではありません。なぜなら社長とは経験もリスクも違うからです。

では何で説得するのか?それは社長の情熱です。やる気です。それさえあれば、社員はついてきます。最初は抵抗していても、必ず納得する日がやってきます。それまでは社長自らが行動する姿勢を見せることが大切です。サンマルクの社長のように自らパンを焼くことが必要なのです。

抵抗にめげずに頑張りましょう。社員がわかってくれない・・・と愚痴を言いながらも続けましょう。それが中小企業の社長の役割です。頑張ってください、応援しています。

 

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