通信販売大手、ジャパネットたかた(長崎県佐世保市)の創業者で前社長の高田明さんが、第一線から退きました。独特な甲高い声と親しみのある語り口で人気となり、20年以上カメラの前に立ち続けた高田社長。最終回のテレビショッピングは過去の出演者も総出で、涙、涙、の伝説の番組になったそうです。
そんな高田社長に対して、堀江貴文氏のTwitterへの投稿が話題になりました。「高田社長がユニークなのは認めますが、ジャパネットの社会的意義はあるとは言えませんね。ネット通販のほうが安いし、買う必要もないものを口八丁手八丁で買わせてるだけとしか見えません」
それに対しての読者の反応は様々。「ジャパネットで買うのはネットにつながっていないテレビだけのおばあちゃんくらいだな」「完全同意。バナナの『たたき売り商法』と同一である」という人もいれば、「商売なんて少なからずそういうところあるだろう」「ジャパネットのが高いのは確かにそうですがネット環境が無いところもありますからね。そういう意味では社会的意義はあるかと」「楽しんでショッピング出来ればそれはそれで良いのかもですよ」という意見もありました。
確かに、ジャパネットの商品は決して安いわけではありません。ネットで検索すればもっと安く売っている店もあることでしょう。どこよりも安く商品を買いたいという人から見れば社会的意義はないのかもしれません。
しかし、世の中は価格が全てという人ばかりではありません。価格より価値を大事にする人もいます。実際、ジャパネットは自社の商品がどこよりも安いとはひと言も言っていません。商品の機能や使い方をわかりやすく説明して、お客様の悩みを解消する商売をしているだけ。
そのために、自社でコールセンターを持ち、多くの従業員を雇ってお客様の質問や不安に答えながら商品を売っています。他にも、まとまったお金のない人でも買いやすいように金利手数料ジャパネット負担という分割での買い方も提供していますし、パソコンに不慣れな人には、自宅まで担当者が訪問してパソコンの使い方やプリンターの設定をしてくれるサービスもあります。
これらのサービスは、それを必要とする人にとってはかけがえのないもの。ジャパネットで買う理由があるのです。最新の商品をどこよりも安く販売することだけが企業の社会的意義ではありません。最新のスペックが必ずしも生活に必要だとも限りません。
大切なことは、その商品を利用するとどんな風に生活が変わるのかをわかりやすく提示すること。そして、それを安心して購入できるようにしてあげることです。そうすれば、商品は最安値でなくても売れますし、お客様も満足して購入してくれます。私はジャパネットの売り方こそ中小不動産会社が参考にすべき売り方だと思います。あなたはどう思いますか?
この記事へのコメントはありません。