以前から気になっていた物件があります。
場所はイマイチですが、建物の商品企画は面白い。どんな物件になるのかと期待していたのですが、期待を裏切らない出来栄えの物件が完成していました。
そんな物件が先日からオープンハウスをしているのですが、オープンハウスのやり方が少し残念。何度もオープンハウスの前を通っているのですが、入ろうという気にならないのです。
理由は、簡単です。
営業マンが門番のように立っているから。
駐車場にテントを立て、テーブルと机を並べて道行く人を眺めています。監視していると言ったほうがいいかもしれません。テーブルにはアンケート用紙が何枚も置かれ、これを記入しないと見せないと言っているような状態。
物件自体は、とても魅力的なのにこれではよほど買う気があるか精神的に強い人でないとこの壁は乗り越えられません。まあ、ひとことで言えば昔のオープンハウスのやり方。営業力をお客様を説得する技術だと勘違いしている人がよくやるやり方です。
もちろん、このやり方で今まで成果を上げてきたから続けているのでしょうが、今はもう時代遅れ。せっかく物件が魅力的なのに、わざわざ売れにくくしているやり方です。
そもそもオープンハウスは、完成した物件を見てもらうことが目的。実際の部屋を見ることによってイメージを高めて購入しやすくするのが目的です。つまり、見てもらえなければ意味がないということ。
私の知り合いの工務店ですが、その工務店はオープンハウスのやり方を根本的に変えて大成功しました。今回のオープンハウスとは真逆のやり方です。営業マンを入り口に配置するなどという野暮なやり方ではなく、すべての部屋を見終わった後の場所(2階)に配置するやり方。
そこを質問コーナーにして、わからないことがあればお答しますとしたのです。そして、冷やかしの人も含めて少しでも多くの人に見てもらうことに努めました。今までのオープンハウスの嫌なところをすべて解消したやり方です。
その結果、あっという間に地域一番店に成長しました。もちろん、オープンハウスを改善しただけではありませんが、オープンハウスの改善によって集客率が上がったのも一因です。
オープンハウスの目的は見てもらうこと。
物件に自信があればあるほど敷居を低くして見てもらうことが大切です。あなたの開催するオープンハウスは見やすいオープンハウスになっていますか?それを改善するだけで売上は上がりますよ。
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