多くの建売業者さんは、売れないとその原因を物件に求めます。価格が高いからではないか?場所が悪いからではないか?建物の企画が悪いからではないか? 等々。
確かにそれも原因かも知れません。しかし、意外なところに売れない原因が隠れていることもあります。そのひとつが、仲介業者への対応です。出せば売れていた時代の名残なのでしょう。建売業者さんの中には、建売業者が上で、仲介業者が下だと思っている方が結構います。
売ってくれる業者なんかいくらでもいる、仲介業者は土地を紹介してくれて初めて価値がある、そう思っている人たちです。その結果が如実に現れるのが電話の応対です。
まあ、ぶっきらぼうなところが多い。本人はそのつもりはないのかもしれませんが、そう聞こえてしまうのだから仕方ありません。もっとも、社長だけなら仕方ないで済みますがそれが社員にも伝わってしまうと厄介。完全に、仲介業者を見下してしまう会社になってしまいます。
確かに、仲介業者の中にも失礼な会社はたくさんあります。逆に、自分たち仲介業者の方が上で、売ってやっているんだという態度の業者もいるのも事実。だからこそ、同じような対応になってしまうのかもしれません。
しかし、一部の仲介業者への怒りがそのまま電話での応対に出てしまうと、まともな仲介業者からも嫌われてしまいます。そうなっては元も子もありません。
では、どうしたらいいのか?
電話の応対の上手い社員に任せることです。できれば問い合わせ専用の電話番号を決めてその番号にかかってきた電話は一番対応のいいスタッフに任せる。社長をはじめ、男性社員は電話に出ないというくらいの方がイメージは良くなります。
打ち合わせ中や忙しい時に物件確認の電話が入ると、ついついぶっきらぼうな対応になることは避けられません。であれば、そんな時に電話に出なくてもいい体制を作っておくことが重要です。
もっとも、少人数でやっている会社で社長や担当者以外に電話に出る人がいないという場合は、電話の秘書サービスを利用するというのも手です。これなら電話応対は完璧ですし、問い合わせてきた業者のリストも作ってくれます。物件確認の電話で打ち合わせを中断されることもなくなりますから、仕事にも集中できます。たかが電話、されど電話。電話の取り方ひとつで売れ行きは確実に変わります。ご注意ください。
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