建売住宅は企画が8割。

不動産マーケティング

建売住宅は企画が8割。

あなたの建売住宅が売れるか売れないかは、建てる前に決まります。そう、企画段階で約8割の運命は決まるということ。それほど、重要な建売住宅の企画ですが、現実はかなりいい加減です。

正直、土地を仕入れたら後はいつもの設計士に丸投げという業者さんも少なくありません。もちろん、企画力の優れた設計士さんであれば問題ありませんが、設計する能力と企画力は別。ましてや、売れる間取りがつくれるかどうかは、営業センスがないとできません。

もっと言えば、営業センスだけではなく広告センスがないと集客できないので売れません。要するに、集客から販売までわかっていないと売れる企画はつくれないということです。

にもかかわらず、設計士に丸投げという業者さんは後を絶ちません。企画力が物件の売れ行きを決めるとは思っていないからでしょう。彼らは、売れ行きを決めるのは仕入れ。つまり価格だけだと思っているからです。

以前、ある売れ残りの建売住宅のコンサルティングをした時のこと。その物件は、駅から遠く、バスもあまり多くない場所にありました。坂を上がった中腹のような場所で、正直、交通の便も買い物の便も良くありません。しかし、ひとつだけ飛び抜けたポイントがありました。それが、眺望です。

坂の中腹ですからとにかく景色がいい。絶景と言ってもいいくらいの眺めです。当然、その眺めを活かした建売住宅かと思いきや、現地は反対向きのリビング。絶景が見える方角は北だからということで、2m先の擁壁を眺める南向きのリビングになっていました。

そのため、お客様のほとんどが「向きが逆だったら・・・」という人ばかり。せっかく案内してもそんな理由で決まりません。社長に、なぜリビングの向きを擁壁側にしたんですか?と聞くと、「設計士が…」という返事。特別な理由があって擁壁側にしたのではないと言います。

もっとも設計士さんにしてみれば、擁壁側であっても敢えて南向きにこだわったのかもしれません。実際に住んでみると景色が素晴らしい北向きの家より、景色は見れないけど南向きの家の方が住みやすいのかもしれません。しかし問題は、買うお客様はそれを知らないということです。

お客様は、住んでから買うことはできません。住み心地を確認してから買うことはできないのです。お客様ができることは、その建物の住み心地予想することだけ。その建物に住むとどんな暮らしができるだろうと、予想することしかできないのです。だから、毎日、擁壁を見て暮らすのはちょっと…となってしまうのです。だから、北向きでも、こんな景色が見れるなら…となるのです。

大切なのは、お客様の目線で考えること。売れる物件をつくるには、買う人の目線で考えることです。そのためには、設計士まかせにしてはいけません。一番、お客様と接する機会が多い人、お客様のことをよく理解している人が企画に参加することです。それこそが、売れる建売会社になるための第一歩ですよ。

 

ピックアップ記事

  1. 新築住宅販売、売上アップの肝は流通網。
  2. その不動産営業、煽りすぎていませんか?
  3. 楽天迷子って知ってますか?あなたの物件が売れない意外な理由。
  4. 中小建売会社が利用すべき大手ハウスメーカーの知恵。
  5. もっと売れる建売会社になるために社長がすべきこと。

関連記事

  1. 残念!こんな不動産の値下げは失敗する。

    不動産マーケティング

    残念!こんな不動産の値下げは失敗する。

    売れ行きの悪い物件を抱えた多くの建売業者さんや不動産会社が犯すミスがあ…

  2. イオンに学ぶ!商品説明力と売上の関係。

    不動産マーケティング

    イオンに学ぶ!商品説明力と売上の関係。

    イオンが、iPadを使って、新商品の説明動画を従業員に配信しているそう…

  3. スタバに学ぶ、建売住宅が価格競争に巻き込まれないための極意。

    不動産マーケティング

    スタバに学ぶ、建売住宅が価格競争に巻き込まれないための極意。

    「スタバ空白県」だった鳥取県に、ついに「スターバックスコーヒー シャミ…

  4. 中小建売業者はモノマネをしなさい。

    不動産マーケティング

    松下幸之助に学ぶ、中小建売業者はモノマネをしなさい!

    中小建売業者が短期間に業績を伸ばす方法のひとつに、模倣という戦略があり…

  5. 高額な新築分譲住宅を売るための価格の壁の壊し方。

    不動産マーケティング

    高額な新築分譲住宅を売るための価格の壁の壊し方。

    VOSSというミネラルウォーターを知っていますか?ノルウェーのミネラル…

  6. 苦戦必至エリアで勝つために必要なこと。

    不動産マーケティング

    苦戦必至エリアで勝つために必要なこと。

    売れ行きを左右する最も大きなものは、需要と供給のバランスです。 …

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. 過去の失敗にとらわれていませんか?
  2. あなたの不動産会社に優秀な人材が集まらない意外な理由。
  3. 不動産広告でもっとも重要なパーツとは?
  4. お金をかけずに不動産を売る一番効果的な方法とは?
  5. 売れる不動産会社になるための「非常識のススメ」。
  1. 反応率の高い不動産広告をつくるための3つのNotとは?

    不動産広告

    反応率の高い不動産広告をつくるための3つのNotとは?
  2. 不動産経営者注目!あの伝説の工務店が犯した失敗とは?

    不動産会社経営

    不動産経営者注目!あの伝説の工務店が犯した失敗とは?
  3. これさえ抑えれば建売住宅を売るのはカンタンです!?

    不動産マーケティング

    これさえ抑えれば、建売住宅を売るのはカンタンです!?
  4. 建売業者必読!不動産広告の有効リーチとは?

    不動産広告

    建売業者必読!不動産広告の有効リーチとは?
  5. 建売会社はマンション客を狙え!

    不動産マーケティング

    建売会社はマンション客を狙え!
PAGE TOP