建売住宅に限らず商品が売れるかどうかは需要と供給で決まります。
需要>供給
となれば、すぐに売れますし、
供給>需要
となれば、売れません。
ビジネスは実はとっても簡単な公式の上に成り立っています。正直、これさえ知っていればいつでもビジネスを好転させることができるのですが、簡単なようで難しいのもこの公式の特徴。
手っ取り早い方法は、需要はあるけれど、供給の少ない商品を自分でつくりだすことです。建売住宅で言えば、これからあなたが売ろうとしているエリアでどんな物件の供給が多く、どんな物件の供給が少ないかを考えればいいのです。
パワービルダー系の物件ばかりが供給されているエリアであれば、デザイナーズ系の物件は希少ですから、そのエリアにデザイナーズ系の物件を供給すれば、売れる確率は高くなります。(もちろん、デザイナーズ系の物件を求めている人がいるということは大前提です)駅から遠いエリアでの物件の供給が多ければ駅から近いエリアで物件を供給できれば、少々高くても売れる確率は上がるでしょう。
大切なことは、たった一人でも供給より需要が多ければ売り手市場になるということです。ポイントはココ。たった一人でもというところ。1棟現場であれば、2人その物件に魅かれる人がいればいいということです。つまり、たった2人が魅かれる魅力のある建売住宅、それが何かを見つける目を養うことが売れる建売住宅をつくるコツです。
そのために必要なことは、お客様が何を求めているかを常に探ることです。住宅雑誌を読むこともいいでしょう。いろんな住宅アンケートの結果を見るのもいいかもしれません。実際に購入したお客様にその理由を聞くことはもっといいと思います。とにかく、お客様の声を聞くことです。
それさえ出来ていれば、大きく間違うことはないのですが、現実はほとんどの建売業者ができていません。大抵は、自分たちの思い込み。きっとお客様はこんな家を求めているだろうという思い込みで商品を企画しています。
安定した建売会社をつくりたいのであればお客様の声を聞くことに経費を惜しんではいけません。ヒット商品、ヒットの法則はお客様の声の中に隠れているのです。
お客様が何に不満を感じ、何に喜びを見出すのか、その声を知れば、「需要>供給」は自由自在につくりだすことができます。逆にそれがわからなければ、あなたの会社の業績は常に市場(景気)に左右されることになります。
マーケティングとは市場調査と言われることがありますが、市場調査なくして、安定した会社経営はできません。そこのところくれぐれもお間違えなく。
この記事へのコメントはありません。