建売業者にとって、お客様は誰ですか?という質問をすると、ほとんどの建売業者さんが、家を買ってくれる人と答えます。もちろん間違ってはいないのですが、答えとしては不十分。なぜなら、建売業者さんにとってのお客様は二人いるからです。
ひとりは、家を買ってくれる消費者。
もうひとりは、家を仲介してくれる不動産業者。
どちらも建売業者にとっては、利益をもたらしてくれる人ですから、お客様なのです。しかし、それがわかっていない人が多い。そのため、お客様に対する対応がバラバラです。
どちらも、お客様ですから当然それなりの対応をしなければいけないのですが、実際は、仲介業者はお客様だと思っていません。だから、ぞんざいな対応をする業者さんがたくさんいます。
出せば売れる、という黄金時代の名残でしょうか、物件さえ持っていれば、客付けしたい業者なんていくらでもいる、という時代だったからでしょうか、今でもそんな時代の対応をする業者さんが少なくありません。
私自身、仲介営業を長くやってきましたから、建売業者さんの冷たい対応は何度も味わってきました。もちろん、すべての建売業者さんが冷たい対応をするわけではありません。ごくごく一部の建売業者さんなのですが、底意地の悪い対応をしてくる業者もいます。
それもこれも、仲介業者をお客様だと思っていないから。下請け業者のような立場だと思っているからです。下請けだから、ぞんざいな扱いでいい、下請けだから、下駄の雪のように簡単には離れないと思っているのでしょう。
しかし、それは出せば売れた時代の話。
これからはそんな対応では真っ先に市場から見放されます。
仲介業者も人の子です。大切にしてくれる建売業者とぞんざいな扱いをする建売業者では、大切にしてくれる建売業者を支持します。仲介業者から好かれる建売業者さんと、仲介業者から嫌われる建売業者。
どちらの建売業者が安定して売れるかは明らか。
同じような条件の物件なら間違いなく仲介業者から好かれる建売業者さんの物件の方が早く売れます。
では、どうしたら仲介業者さんに好かれるのか?
一番簡単でお金のかからない方法は、電話の応対をよくすることです。
物件確認の電話や資料請求の電話に気持ちよく対応する。これだけで仲介業者のあなたの会社に対する印象は大きく変わります。実際、あなたも物件確認の電話をしてみるといいのですが、気持ちいいなという対応をする建売業者さんは、ほんの僅かしかいません。
だから、この部分を変えるだけで会社の印象だけでなく、物件の印象も変わってきます。最後のひと押しは、営業マンにかかってきます。最後のひと押しを得るためにも、日頃の電話応対には細心の注意を払いましょう。
それだけでも成約率はアップします。
お試しください。
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