総務省統計局によると、平成24年2月時点で全国にある企業数は412万8215社。
そのうち、99.7%が中小企業(零細企業含む)に位置付けられます。
一方で、2014年3月に国税庁が発表した「平成24年度分法人企業の実態」では、赤字会社は調査法人全体(253万5272社)の70.3%の177万6253社。つまり、現在納税されている法人税の大半は3割弱の会社によって賄われているということです。
もっとも、黒字とはいえ、ほとんど利益を出していないところもありますから、本当に儲かっている会社は1〜2割程度。黒字企業のほとんどが大企業だということを考えれば中小零細企業で儲かっている会社は非常に少ないというのが現実です。
で、何が言いたいのかというと、世の中のほとんどの企業は儲かっていないということ。それを認識して欲しいということです。一見、儲かっているように見えても実は火の車だったり、最近は儲かっているけどその前は全然ダメだったり、今は儲かっているけど来年はどうなるかわからない会社がほとんどだということです。
だから、世の中のフツーの企業と同じことをしていては決して儲かる会社にはならないということ。みんなと同じことをやっていては、継続して儲かる会社にはならないということです。
例えば、建売住宅に限らず色んな商品について、女性目線でつくることが大切だ、というようなことが言われています。今は、女性が主役の時代だから女性に好まれないと売れない、というのがある意味定説になっています。つまり、これは誰もが思っていること。世の中の大半の企業がこの考えに基づいて商品づくりをしているということです。
だとすれば、あなたも同じように女性目線で商品づくりをすれば世の中の大半の企業と同じ運命を辿るということ。つまり、赤字企業の仲間入りをするということです。
もちろん、最初は儲かるかもしれません。しかしそれは一時的なこと。大半の企業が同じターゲットに向けて同じような商品を供給するようになれば、赤字企業に転落するのは目に見えています。要するにあなたの成功は時限爆弾のようなもの。最終的には時間の経過とともに利益も吹き飛んでしまうということです。
では、どうしたらいいのか?
世の中の大半の企業と違うことをすることです。黒字企業が3割しかないなら、10人中3人にしか評価されないような商品をつくることです。その代わり、3人には熱狂的に好かれる商品。そんな商品を世の中に送り出せばあなたも黒字企業に仲間入りできます。
大切なことは、みんなと同じことをすることではありません。
みんなと違うことをする勇気を持つこと。信念を持って仕事をすることです。お試しください。
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