不動産売却の成約率を上げる3つの要素とは?

不動産マーケティング

不動産売却の成約率を上げる3つの要素とは?

私の提供しているサービスのひとつに売れる販売図面作成サービスという商品があります。
レインズやアットホームに使っている販売図面を見直して、成約率を上げようというサービスです。

正直なところ、すぐに結果がでる物件もありますがなかなか結果が出ない物件もあります。
当然、すぐに結果が出た会社からは評価が高く、長いお付き合いになることが多いのですが、すぐに結果が出ない会社からは、噂より大したことない・・・と1回切りのお取り引きになることもあります。

こちらもプロですから結果が出るようにアプローチしますが100%はムリ。
仮に100%の結果が出せるようになれば1件100万円の料金をいただいても行列が絶えないでしょう。

では、なぜすぐに結果がでる物件と結果がでない物件があるのでしょうか?

それは、販売図面だけでは解決できない要素があるからです。
あなたの物件が売れるかどうかは、次の3つの要素が大きく関わってきます。

ひとつは、市場。
簡単にいえば、お客様。
誰がターゲットか?ということ。

2つめは、商品。
お客様はどんな商品なら買うのか?
いくらなら買うのか?ということ。

そして3つめは、販売ルート。
お客様はその商品をどこで買うのか?
どのような販売ルートで買うのか?
ということです。

この3つの要素をそれぞれ最適化することで成約率は上がります。

販売図面を見直すというのはこの3つの要素のなかのほんの一部。すでに完成しているか、商品企画ができてしまっている物件なので、2つめの商品自体を見直すことはできません。見直すことができるのは、できあがった商品から最適なターゲットを選びそのターゲットに最適なメッセージを発信すること。それを一部の販売ルートを利用して発信していくことだけです。

一部の販売ルートというのは、仲介業者を通じてお客様に伝えるという販売ルートのこと。チラシやインターネットなどの販売ルートは含まれません。具体的にいえば、この物件はこんな人のための物件ですよというターゲットの設定と、この物件を購入するとあなたの生活はこんなに変わりますよこんな隠れたメリットがありますよと伝えることです。それを物件ごとに判断して最適なターゲットと最適なメッセージを決めて伝えることが販売図面の役割です。

それが1回で伝わることもあれば1回では伝わらないこともあります。
もちろん、ターゲットとメッセージが適切であったとしても、商品の価格が高すぎれば、売れません。
また、ターゲットとメッセージが一致していてもチラシやインターネットなどの販売ルートは利用できません。あくまで仲介業者を通じてのアプローチだけ。レインズやアットホームを通じてのアプローチに限られます。つまり、最適なターゲットに最適なメッセージをつくっていたとしても本当に目指すお客様に届いているかどうかはわからないということです。

売れる販売図面は、最適なターゲットに最適なメッセージが届くよう設計されています。
それでも売れないのは、お客様にそのメッセージが届いていないか価格が妥当でないかのどちらか。
まずは、お客様にメッセージが届くよう仲介業者に積極的にアプローチしましょう。FAX、DM、電話などアプローチの方法は山ほどあります。そうしてあなたの物件のことをもっと知ってもらうことです。

販売図面は目を引くようユニークにつくってあります。見てもらえる確率は高いはず。
まずは仲介業者の頭の中に入り込みましょう。
それだけでも成約率は大きく変わってきますよ。

 

ピックアップ記事

  1. あなたの感性は時代に合っていますか?
  2. あなたの提供する不動産情報はお客様が望む不動産情報ですか?
  3. なぜ物件によって売れる販売方法が違うのか?
  4. あなたならどうする?用地仕入れの失敗を挽回する方法。
  5. 共感の得られる家、共感の得られない家。

関連記事

  1. 正しいオープンハウスのやり方。

    不動産売却

    正しいオープンハウスのやり方、ご存知ですか?

    先日、ある建売業社さんからこんな相談を受けました。 「オープンハウ…

  2. 即日完売できる建売業者になるための欠かせない習慣。

    不動産マーケティング

    即日完売できる建売業者になるために欠かせない習慣。

    もしあなたが、本気で即日完売できる建売業者になりたいのなら、これだけは…

  3. 新築住宅の売れ行きを左右する4つの価格とは?

    不動産マーケティング

    新築住宅の売れ行きを左右する4つの価格とは?

    あなたは価格について真剣に考えたことがあるでしょうか? 新築住宅を…

  4. ジャパネットに学ぶ、価格で勝負しない不動産の売り方とは?

    不動産マーケティング

    ジャパネットに学ぶ、価格で勝負しない不動産の売り方とは?

    通信販売大手、ジャパネットたかた(長崎県佐世保市)の創業者で前社長の高…

  5. 口コミ

    不動産マーケティング

    新築分譲住宅、口コミで評判を広げる裏技とは?

    建売業者さんの最大の弱点、それは販売力。 自社で販売部隊を持ってい…

  6. 建売住宅、仕入れミスを挽回する企画の立て方。

    不動産マーケティング

    建売住宅、仕入れミスを挽回する企画の立て方。

    以前、コンサルティングをした建売業者さんの話。ある現場を仕入れたのです…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. 用地仕入れ担当者が陥る、確証バイアスの罠。
  2. 不動産会社の経営者は裸の王様が多い?!
  3. 売れる不動産会社に必要なのは、捨てる勇気。
  4. 建売会社のライバルは建売会社にあらず。
  5. 伸び代のある経営者とは?
  1. 反響を2倍に増やす!不動産広告の3つのポイント。

    不動産広告

    反響を2倍に増やす!不動産広告の3つのポイント。
  2. 楽天迷子って知ってますか?あなたの物件が売れない意外な理由。

    不動産集客

    楽天迷子って知ってますか?あなたの物件が売れない意外な理由。
  3. 販売図面を利用して成約率を2割上げる方法。

    不動産マーケティング

    販売図面を利用して成約率を2割上げる方法。
  4. こうすれば不動産も売れる!ポルシェのDM大作戦。

    不動産マーケティング

    こうすれば不動産も売れる!ポルシェのDM大作戦。
  5. あなたならどうする?競合より条件の悪い物件の売り方。

    不動産マーケティング

    あなたならどうする?競合より条件の悪い物件の売り方。
PAGE TOP