仕事柄、儲かっているという会社については興味があります。
最近、儲かっている会社、急激に売上を伸ばしている会社、等々そんな会社を聞くとその理由を調べたくなるものです。
先日、ある建売業者さんとの会話ででてきた某建売業者さん。急激に業績を伸ばしている会社で最近ではTVでコマーシャルもしている会社です。もともとは仲介業者だったそうですが建売事業に進出。ここ5年ほどで売上は約3倍。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで業績を伸ばしています。
この会社に関しての評判は、いろいろ。急激に業績を伸ばしている会社ですからやっかみもあるでしょうし、真実かもしれません。ただ参考になることも山ほどあります。何しろ、これだけの業績を上げている会社ですから、理由がなければ他社を圧倒できません。批判するより参考になることを探すのが賢い経営者というものです。
実際、私も以前この会社の分譲した建売住宅の仲介をしたことがあります。建物は、一般的な建売住宅。決して特別な建売住宅ではありませんでした。むしろ場所は、良くない。価格も決して安くはありませんでした。
ホームページに書いてあることやホームページの集客方法、等々を考慮すると、売り方には特別な方法はありません。どちらかというとイケイケの仲介業者のやる売り方。ホームページやインターネットの住宅サイト等で集客して、未公開物件でクロージングするというやり方。決して他社と違うやり方で業績を伸ばして来たとは思えません。
では、何が他社との違いを生んだのか?
それは、営業力だと思います。仲介業出身の建売業者さんですからもともと営業力はあります。実際、仲介業者出身の建売業者さんというのは建築業界出身の建売業者さんより、比較的業績はいいのが特徴。そんな中でも、特別な結果が残せたのは営業力が飛び抜けていたからでしょう。
中途採用も含めて、1年中社員を募集していますし、離職率の高さは営業が厳しい証拠。まあ、建売業界では珍しいかもしれませんがマンション業界ではよくある会社です。ある意味、マンション業界の立身出世物語を建売業界で実現したのがこの会社なのかもしれません。
今まで建売業界というのは、パワービルダーのようなビジネスモデルをとる会社がほとんどでした。建売業者の役割は、土地を仕入れて建物を建てるだけ。あとは仲介業者に販売してもらうというビジネスモデルです。そのため、営業力に注力する会社は少なかった。
それが、営業力に注力した会社がこれだけ短期間に急成長したわけですから、いかに営業力が大切か、会社を大きくする原動力になるかわかります。もしあなたが営業力について今まで考えたこともなかったのなら一度考えてみるべきです。なぜなら、今までは片方のエンジンだけで飛んでいた飛行機のようなものだから。営業力というもうひとつのエンジンを身につければ飛行機はもっと早く安定して飛べるようになります。伸びしろはまだまだありますよ。
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