長時間労働が問題になっています。
某企業ほどではないにしろ、不動産業界や建売業界も長時間労働を強いられている社員はたくさんいます。
まあ、悪しき伝統といえばそれまでなのですが、悪しき伝統をそのまま続けるか、改革するかで、今後、優秀な人材が取れるか取れないかが決まります。
要するに、長時間労働をさせなくても目標が達成できる仕組みを作れるか作れないか。それができた会社には、優秀な人材がどんどん流入して会社は繁栄するということ。人手不足に悩むこともなくなるということです。
そこで知っておいて欲しいことがあります。
それは、長時間労働は決して仕事の効率を上げるものではないということです。
私たちは、いつのまにか長時間仕事をすることで仕事がたくさんできると思い込まされています。確かに、単純労働であれば、労働時間が増えれば増えるほど仕事量は多くなります。
しかし、お金儲けにつながる仕事は単純労働ばかりではありません。むしろ、頭を使う仕事こそがお金儲けにつながるもの。いかに知恵を絞れるかが、本当の意味での目標達成へのカギです。
では、どうすればいいのか?
答えは簡単です。
集中して仕事をする習慣をつけること。
これに尽きます。長時間労働で仕事をした気になるのではなく集中して仕事をする習慣をつけること。その仕組みを社内に取り入れることです。
ナサニエル・クライトマンは、人間は夜にだけ休むようにはできていない、ということを発見しました。人の生体リズムには目覚めている時間帯にも夜と同じような90分の周期があります。
要するに、日中には注意力の波が90分ほどの周期で訪れるということ。これは「ウルトラディアン(縮日)リズム」と呼ばれるもので文字通り「1日より短い」周期を意味します。そのため、人の身体は90分おきぐらいに休息を求めているのです。
実は、これは優れた実績を上げる人たちは直感的に理解していること。優秀なバイオリニストたちが練習時間を長くても90分までに制限しているのはこのためです。チェスやスポーツ、科学的研究などさまざまな分野の一流の専門家たちも同様で、およそ90分の周期で活動し、そのあとは休憩を取っているのです。
だから、私たちも90分に一度は休憩を取るべきだということ。ダラダラと長時間働く習慣を強制終了して、最長でも90分に一度は強制休憩を取ることを日課にすべきです。
これを繰り返すことで、結果として定時に帰れる会社が生まれます。それはそのまま、他社との差別化に繋がります。ムダな人材採用コストを省き、優秀な社員をリクルートするメリットにも繋がるということです。
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