以前、私の会社にいた社員の話。その社員は20代後半の真面目な社員でした。パソコンに特別詳しいわけではないのですが、それでも当時のうちの会社では、もっともパソコンに詳しい人物。必然的に、会社のパソコン担当になっていました。
そんなある日、朝からインターネットに繋がらないという事件が起きました。レインズにも繋がらず、会社は開店休業状態。たまたま、案内が入っていた私は、彼に修理を依頼して出かけました。実は、インターネットに繋がらないというのは、それまでにもちょくちょくあったこと。大抵は、設定を見直せばすぐ治ることが多く、大した事件ではありません。面倒な作業ではありますが、30分もあればできる作業。気軽な気持ちで出かけたのです。
その日は、案内が立て込んでおり、帰社したのは夕方。当然、インターネットには繋がってると思ったのですが、朝の状態のまま。パソコン担当の彼だけが、難しそうな顔をしてパソコンに向かっています。どうやら、いつもの手順では解決できなかったようです。
そこで彼に聞きました。「サポートセンターに電話した?」とすると彼の返事は、「いえ、電話してません」「何で?」と聞き返すと、「・・・」彼に代わってサポートセンターに電話して聞いてみると、ものの5分で解決。インターネットは何事もなかったように繋がったのです。
彼に悪気があったわけではないのはわかります。しかし、彼の判断ミスで会社が一日開店休業状態になったのも事実。当日、出社していた社員やパートさんの給料などを考えると大きな損害になっことはまぎれもない事実です。もちろん、的確な指示を出していなかった私のミスでもありますが、未だに、ことあるごとにこの出来事を思い出します。
ついつい、私たちは一生懸命働くことが仕事だと考えてしまいます。努力して、苦労して覚えるのが仕事で、楽して解決するのは仕事じゃない、と考える風潮があります。
しかし、圧倒的なスピードで成功している人たちはそんな考えは持っていません。彼らがもっとも大切にするのは、時間。努力して、苦労して時間をかけて覚えるより、短時間で同じ結果が得られるならお金を出してでも時間を買う、という考えの人がほとんど。時短こそが成功への近道だということを彼らはわかっています。
わからないことは、わかる人に聞く。
そして、あなたはあなたの得意分野を伸ばす。
これこそが成功への近道。できる経営者の鉄則です。
あなたは時間の浪費していませんか?
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