近所で建築中のスウェーデンハウスが上棟しました。工事が始まった頃から毎日のように観察?しているのですが、ひと言でいうと、「さすが」。やはり高級住宅メーカーは違います。
何が違うかというと、現場の綺麗さ。ゴミ一つ落ちていない現場というのはこんな現場のことを言うのでしょう。運び込まれた建築資材の置き方から、保管の仕方まで、本当に完璧。工程に合わせて的確に運び込まれています。
とりわけ、2×4の欠点である上棟までの雨対策はお見事。1階部分の立ち上げ時には、ブルーシートでしっかり覆い、突然の雨で木材が濡れる心配のないようになっていました。正直、施主が見たら感激します。
もちろん、近隣への告知も十分。いつどんな工事をするか、現場はもちろん、近隣の住居へはポスティングで告知されています。まあ、当たり前といえば当たり前ですが、建売業界と比べると雲泥の差。その分、工事費が違う、といえばそれまでですがそろそろそんな言い訳は通用しないかもしれません。
そもそも彼らがそこまで現場の管理に気をつかうのは、工事費が高いからではありません。簡単に言えば、現場の管理を徹底することでメリットがあるからです。
施工上のメリットはもちろん、販売上のメリットはもっとあります。販売上のメリットとは、例えば施主による口コミ効果。現場が綺麗で、施工が丁寧だと感じれば施主はこちらからお願いしなくても口コミでその良さを知人、友人に伝えてくれます。
また、建築現場を見ているのは私のようなプロばかりではありません。むしろ、近所の人がほとんど。それまで住宅に全く関心のなかった人も、近所で住宅が建てられると一気に関心が高まります。
当然、家庭でも話題になることは一度や二度ではありません。建築中の家を見て、建て替えを考える人もいれば、家が欲しくなる人もいます。そんな人にとって、建築現場は一つのアトラクション。
アトラクションが魅力的であればあるほど、購買意欲は高まります。実は、他人の家でも何度も見ているうちに自分の家のように思えてくるのが人間の心理。否応なしに購買意欲は高まるのです。
だからこそ、そんな人間心理をわかっている大手ハウスメーカーは建築中の現場に最大の注意を払うのです。今の時代、お客様の興味を掻き立てるのは簡単ではありません。ましてや、いいイメージを与えて購買意欲を高めるのはもっと大変。しかし、現場を綺麗に、しっかり管理することで近隣住民の興味を掻き立てることは簡単にできます。
あなたもそろそろ真剣に現場管理を考えてみてはいかがですか?
冗談抜きで、本当に効果ありますよ。
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