不動産会社を成長させるために社長がやってはいけないこと。

不動産会社経営

不動産会社を成長させるために社長がやってはいけないこと。

会社が大きくなっていく過程で避けられないことがあります。それは、役割の変化。
小さな会社であれば、社長=プレイヤー でもいいのですが、ある程度会社がうまく行き社員も増えてくると 社長=プレイヤーでは会社は大きくなりません。むしろ、これが弊害となって会社の成長を止めることになります。

例えば、サッカーやラグビーなどのスポーツを考えてください。
サッカーやラグビーには監督とコーチ、選手がいます。監督は、社長。コーチは、中間管理職。選手は、営業マンというところでしょうか。小さな会社では、監督が直接選手に指示を出すことがあります。これは小さいからこそできることですが、本来は監督の仕事ではありません。

監督の仕事とは、戦略を考えること。選手全員を使って、どんなゲームをしたいのか、どうやって勝ちたいのか、将来どんなチームにしたいのか、という戦略を練るのが監督(社長)の仕事です。それに対して、監督が練った戦略を具体的に選手に教えるのがコーチの役目。中間管理職の役目です。

ここがポイントです。中間管理職は実務家です。監督の理想を現実の手段に置き換えて、選手がそれを試合で実現できるように練習メニューを考えたり、練習の指導をするのが彼らの仕事です。実は、この部分をついつい監督(社長)がやってしまうのです。

するとどうなるか?
自分で考えられない選手ができてしまいます。チームで一番権限のある監督が直接選手に、ああしろ、こうしろと指導するようになると、選手はその通りすることしかできなくなります。権力者に従うことしかできず、監督の顔色を伺う指示待ち選手になってしまうのです。

単純なゲームであれば、監督の指示通り動けば勝てることもあるでしょう。しかし、ビジネスに簡単なゲームはありません。状況はいつも違うわけですから、自分で判断できないと動きが遅くなってしまいます。結果として、うまく対応できず、負けてしまうのです。

大切なことは、それぞれの役割をしっかり全うすること。
監督は、戦略を立てる人。コーチは、監督の立てた戦略を選手が試合で発揮できるよう具体的に教える人。そして、選手はコーチに教えられたことをゲームで実現する人です。

そのためには、監督はコーチをうまく利用すること。コーチを飛ばして直接、選手に指導しないことです。これができるようになると、会社は大きく発展します。そして、社長がいつも現場にいなくても成長できる企業になるのです。ポイントはコーチ。そこのところくれぐれもお間違えなく。

 

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