建売業界の常識で思わず首をかしげたくなるもののひとつが広告。ほとんどの建売住宅が広告掲載不可となっていることです。インターネット広告やホームページへの掲載はもちろん、新聞折込からポスティングにいたるまで広告掲載不可は当たり前。何度かその理由を建売業者に聞いてみたのですが納得できるような理由は見つけられません。
「広告すると鮮度が落ちる」
「売れ残っているように見えるのがイヤ」
「未公開物件にしておいた方が売れる」
というものがほとんど。マーケティングという観点から考えるとどれも???そもそも「広告しないで売れ!」というのは仲介会社が持っている既存の見込み客に売れといっているのと同じ。運良く仲介会社が持っている既存の見込み客で決まればいいけど、決まらなければ、その後の営業活動はするなと言っているようなものです。
仲介営業を経験したことのある人ならわかると思いますが、見込み客というのは時間が経てば経つほど購買意欲は減退するもの。古い見込み客ほどわがままで無いものねだりする客になっています。そんな見込み客を相手にするより効率的なのが新規の見込み客。広告に問い合わせをしてくる近場のお客様ほど決まりやすいお客様はいません。
それなのに売主がその活動を邪魔するのは???
自分で自分の首を絞めるようなもの。商品を売るために必死になって広告宣伝している他業界からは信じられないことです。それにもかかわらず、建売業界では未だにこの慣習が幅を利かせているのが現実。私のクライアントにも説明しているのですが行動に移せる人は10人中1人か2人。ほとんどの人が頭ではわかっているのですが慣習という呪縛から抜け出せないでいます。
裏を返せば、この呪縛から抜け出せた人は、その後のビジネスが大きく変わるということ。まずは売れ残り物件でお試しください。驚くほどの効果が実感できますよ。
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