以前、本は読むものではない。本は使うものだ。本に書いてあることをそのまま実行すれば成功できる。なんてことを書いたら早速、反論がありました。ビジネスはそんな簡単なものじゃない、と。
本に書いてあることをそのままやって成功できるなら、コンサルタントなんて必要ありませんね。とご忠告いただいた方もいらっしゃいますが、実はその通りです。
世の中のコンサルタントの言っていることはほとんどすべてどこかの本に書いてあることばかり。コンサルタントオリジナルなんてものは、ほぼ存在しません。それだけ、今の世の中には情報が溢れているということ。たいていの情報は、インターネットか本を読めば取得することができます。
では、なぜコンサルタントという職業が成り立つのか?
それは、あなたにあった最適な成功法則を提示できるからです。
成功法則自体は、本を読んだり、セミナーに参加すれば簡単に手に入ります。しかし、その成功法則があなたに最適なものかどうかはわかりません。なぜなら、あなたの持っている知識や経験、あなたの抱える社員のレベルによっては通用しないことも多々あるからです。
同じ成功法則でも、今はうまく利用できないけど、もう少し会社が成長すれば利用できるという成功法則もあります。だから、星の数ほどある成功法則の中からあなたの会社のレベルにあった成功法則を提示するのがコンサルタントの仕事。それがコンサルタントの存在意義です。
とはいえ、コンサルタントを雇うお金がないという人は、本を利用するのがオススメです。数十万円、数百万円という高額なコンサルティングで話されているノウハウ(成功法則)が1,500円〜3,000円程度の本でバンバン公開されているからです。
実際、今をときめく星野リゾートのノウハウもすべて本を真似したもの。「星野リゾートの教科書」という本まで出版されており、星野リゾートが誰のどんな本をどのように活用してビジネスを成功させて行ったかまで具体的に書かれています。
ホテルビジネスに携わる人は星野リゾートが教科書にした本をそのままパクればそこそこのレベルに達することは不可能ではありません。後は、やるかやらないかだけです。
成功法則にしろ、有益な情報にしろ、知識に価値がある時代はもう終わりました。
知識はすでにほぼ無料で入手できる時代。無料か安価なお金で入手できる知識をどう使うかがこれから成功できるかどうかを決めます。そこのところくれぐれもお間違えなく。
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