何かの記事で読んだ話ですが、とても示唆に富むたとえ話なのでみなさんにもお伝えしようと思います。
ある人が森を歩いていると木こりに出会いました。木こりは一生懸命木を切っていますが、とても苦労しています。顔は苦痛にゆがみ、額からは汗はダラダラ流れています。斧が木に当たる音も、ドスッというにぶい音ばかり。まったく作業が進んでいる様子はありません。大変そうだなあ、とふと目をやると、なんてことはない。斧がボロボロなのです。刃は欠け、さびついて真っ茶色。とても木が切れるシロモノではありません。
木こりがあまりに大変そうなので、その人はアドバイスをしてあげることにしました。「あのぉ、刃を研いでから切ったほうが、早いですよ」と。誰が見ても、その方が効率よく成果をあげられますし、例え刃を研ぐのに時間がかかっても、結果的に早く終わるのは明らかだったからです。すると、木こりは悲痛な声でこう言いました。「わかってるんですが、忙しくて刃を研いでる時間がないんです・・・」
さて、あなたはこの話を聞いてどう思いましたか?なかには、ドキっとした人もいるかもしれません。まさに自分のことだ、と思った人もいるでしょう。正直、私もこの話を聞いて自分にも思い当たる節(ふし)があります。実際、コンサルティングの現場ではこの話のようなことはよく経験します。
例えば、チラシや販売図面。仲介業者や建売業者が使うチラシや販売図面はここ30年位ほとんど変わっていません。10年ひと昔という言葉がありますが、この業界では30年経っても時代が変わらないのが当たり前。相変わら時代遅れの販売手法がまかり通っています。
とりわけ、チラシの作り方はかなり進歩していて、人間心理を巧みに利用した科学的なチラシというものが存在します。それがわかっている工務店などは、瞬く間に地域一番店に躍進しているところもあるのですが、気づいていない会社は、前出の木こりのように今も無駄な汗を流しています。
たかがチラシですがチラシ1枚で家が売れるのもチラシのすごいところ。できる会社はそのためにたっぷり時間とお金をかけています。不動産業者にとっては、チラシや販促ツールが木こりの斧。これが錆びついていては、結果は出ません。まずは、チラシや販促ツールを磨きましょう。そのためのお金と時間は惜しんではいけませんよ。
追伸、自分で販売図面をつくるのは苦手という人にはこんなサービスもあります。
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