売れない物件を抱えたクライアントから「どうしたら売れるでしょうか?」という相談をよく受けます。
お金のある方、お金のない方、懐具合は色々ですが、どちらの方でもできる方法としてまず最初に提案するのは、広告掲載不可を広告掲載可に変更することです。つまり不動産業者に広く広告させて売りましょうということ。
これを提案すると反応は大きく2つにわかれます。
素直に行動する方と、拒否反応を示す方。拒否反応を示す方の理由はいつも同じ。大体次のような理由です。いろんな不動産業者が広告すると売れない物件のように思われてしまう… いつもお願いしている不動産業者に申し訳ない…知り合いの不動産会社で広告したけど売れなかった。だから今更広告しても売れるとは思えない…というものです。
いつもいつも同じパターンなのですが仕方がありません。なぜなら、建売業者さんは家をつくるのはプロであっても、広告については素人だからです。つまり、ほとんどの建売業者さんや不動産業者は、広告についての正しい知識を持っていません。だから、間違った常識や自分にとって都合のいいノウハウを信用していることが多いからです。
もちろん、広告をしたからといってすぐに売れるわけではありません。売れることもあれば売れないこともあります。しかし、これは仕方のないこと。これさえやれば100%売れるという方法は世の中に存在しないからです。
広告業界に生きる伝説と呼ばれる世界最高峰の人がいます。
テッド・ニコラスというコピーライターなのですが、彼は生涯で7,000億円以上の商品を売ってきました。その彼の成功率は約30%。広告業界では信じられない数字ですが、広告業界を知らない人にとっては、???という数字かもしれません。
要するに、世界最高峰の人が広告をつくっても10回中7回は失敗するということ。それだけ難しいのが広告です。ましてや、広告づくりのノウハウを持たない不動産会社や建売業者が家を売るには数多く広告することしか早く売る方法はありません。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというやり方です。
それをしないで、売れない物件のように思われるのが恥ずかしい…今までやってくれた不動産業者に申し訳ない…という理由で広告しないのは、まだまだ売れなくても余裕があるか、間違った常識にとらわれているかのどちらか。本当に切羽詰まっているなら今すぐ広告を解禁することです。
あなたの会社は広告掲載可にしていますか?
もし広告掲載不可なら今すぐ広告掲載可に変えましょう。専任期間があるならそれを過ぎたらすぐに広告掲載可に変えることです。たったそれだけで危機を脱出した建売業者さんはたくさんいます。お試しください。
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