建売業社さんにもいろんなタイプがあります。大きく事業展開したい人もいれば、小さく確実に儲けたいという人もいます。どちらがいいかは、人それぞれ。価値観の問題ですから、周りがとやかく言う必要はありません。
ただ、小さく確実に儲けようと思っても、仕入れが大変。小さな会社が安く仕入れるのは困難な時代です。では、小さな会社が確実に儲けられるようにするにはどうしたらいいのか?
答えがないわけではありません。
それは、絞り込むこと。ターゲットや、サービス、商品などをできる限り絞り込むことです。
東京に7年待ちの寿司屋があります。
元々は席数30ほどの店舗だったそうですが、店主のある思いから、立ち飲み屋が軒並ぶ雑居ビルの狭小店に移転。そして、当初6名の席数だった店舗を3名に改装。更に、1日2組限定の貸し切り予約のみとしてスタートしました。
で、どうなったか?
この絞り込み戦略が特別感を作り、口コミを呼んで一気に繁盛店になったのです。営業時間は、7時半と20時半からの2時間の貸し切りのみ。人数は基本3名で、事前の連絡があれば最大4名までは座ることが出来ます。
メニューはお任せコースのみで、その日に新鮮なネタを築地に買い付けに行くスタイル。 寿司屋はネタの廃棄ロスがありますが、このスタイルならほぼ無駄がないなので、利益率は普通の寿司屋とは比べものになりません。
味はといえば、新鮮なネタを一つ一つ江戸前の丁寧な職人技で提供するので、まずいわけはありません。 職人さんの腕もあるのでしょうが、この限定システムが職人の腕を思う存分ふるえる環境をつくっているのも事実です。
他にも○年待ちというお店や商品はたくさんあります。有名なところではエルメスのバーキン。エルメスほどの会社であれば、いくらでも生産能力を上げることはできるのでしょうが、敢えて生産能力を上げないのも戦略です。
だとすれば、あなたも小さく確実に儲けたいなら徹底的に絞り込むこと。7年待ちの寿司屋と同じ戦略を建売住宅で考えることです。お試しください。
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