動物園といえば、真っ先に思い浮かべるのは上野動物園、というのは昔の話。今や動物園といえば、北海道の旭山動物園を思い浮かべる人も多いといいます。
そんな旭山動物園を一躍有名にしたのが行動展示という動物の見せ方。動物の生態やそれに伴う能力を、自然に誘発させて来園者に見せるように工夫した展示の仕方です。
それに対して従来の動物園の展示方法は、形態展示という見せ方。形態展示とは、野生の生息環境を再現した生態展示でもなく、その行動的特徴を見せるように工夫された行動展示でもない、生きた動物の身体的特徴だけを見せる生体展示の一種です。イメージとしては、檻の中で寝ているライオンやゴリラやオランウータンを見てもうらうだけの展示方法です。
どちらが面白いかといえば、明らかに行動展示。動物が本能のままに生き生きして活動しているのを見るのはエキサイティングで楽しいものです。
これを建売住宅の現場で考えてみるとどうでしょう?実は、ほとんどの建売業者さんの見せ方は形態展示。建物の身体的(物理的)な特徴を見せるだけの展示法。檻の中で寝ているライオンやゴリラを見てもらうような見せ方です。これでは成約率は上がりません。
では、どうしたらいいのか?
簡単です。旭山動物園のように形態展示から行動展示へ変えることです。建売住宅の場合の行動展示とは、家具や雑貨を入れて生活している様子をわかりやすくイメージさせること。そして、そこで実際に生活している様子を体験させることです。
椅子やソファに座らせたり、キッチンの使い勝手を経験させる。収納が自慢なのであれば、収納を開けたり閉めたりさせながら容量や使い勝手を試させる。家事動線が短いのが自慢であれば自慢の家事動線を歩かせる。そうやってその家での生活をプチ体験させるのが建売住宅の行動展示。その体験がワクワク楽しいものであればあるほど、お客様の購買意欲はそそられ、成約率は高くなります。お試しください。
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