建売住宅はBGMを流すと契約率が上がる!?

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建売住宅はBGMを流すと契約率が上がる!?

建売業者さんの弱点のひとつに販売の現場を知らないということがあります。
仲介会社上がりの建売業者さんなら少しはわかっている人もいますが、多くの人はどうやって売るのが効率的なのかを知りません。もちろん、誰にも教えてもらっていないのですからわからなくて当然。でも、知っていると知らないでは成約率に大きな違いがあります。

一見、そんなこと?と思えるようなことでもたくさん集めればそれなりの効果があるもの。
ライバルに気づかれないでこっそり売れるようになります。そんな細かいテクニックのひとつに音楽を利用するというものがあります。BGM(バックグラウンドミュージック)。これを利用していない販売現場がほとんどです。

マンションの販売現場などではマンション自体に有線音楽が組み込まれているものもあり、自然と音楽が流されています。しかし、建売住宅の販売現場ではそれがない。わざわざCDプレーヤーを持参して音楽を流すという仲介業者もほとんどいないのが現実です。

そうはいっても、BGMの効果は他業種ではすでに実証済み。
音楽とお客様の購買行動には一定の関係があることがわかっています。

あるスーパーマーケットでの調査では音楽を流すか流さないかで売上げが約38.2%も変わりました。
それほど効果のあるBGM。あなたの建売住宅で利用しない手はありません。

利用の仕方は簡単です。現地にCDプレーヤーとCDを置いておくだけ。
そして、接客の際に音楽を掛けてくださいと担当者に伝えればいいのです。
もちろん、音量も指定することが大切。うるさい音楽はかえって逆効果になります。

大切なのは、選ぶ曲。
実は、スローテンポの曲を選ぶかハイテンポの曲を選ぶかでBGMの効果がまったく逆になるのです。選ぶ曲は、スローテンポの曲。専門的なことをいえば1分間に72ビート以下の曲ということですが、ホテルのロビーで流れているような曲を選べば間違いないでしょう。ちなみに、日本語や英語の歌詞が入っているような曲はスローテンポでもNG。接客の際にお客様の気が散ってしまうのでダメです。

選曲に関しては、明るい雰囲気を出したいからと軽快で速いテンポの曲を選ぶ人がいますが、これは間違い。速いテンポの曲を流すくらいならBGMはない方がマシ。なぜなら、速いテンポの曲はせかされているような気分になり現地での滞在時間が短くなります。滞在時間が短くなれば当然、成約する確率は下がります。

スローテンポの曲を流すのはゆったりした気分になってもらい滞在時間を増やすことが狙い。そしてそのゆったりした心地いいイメージとあなたの建売住宅を結びつけることが狙いです。

誰でもできるテクニックですがほとんどの建売業者さんが注目していないテクニック。
大してお金を掛けないでできますからぜひお試しください。
バカに出来ない効果が期待できますよ。

 

 

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