セブンイレブンのコーヒーが買いやすくなったと話題になっています。
セブンイレブン内で展開している「セブンカフェ」で、レジに並ばなくても購入できる新型コーヒーマシンが一部店舗に導入されたからです。
これまではレジで注文をしてから、ホット用カップを受け取る必要がありました。アイスコーヒーの場合は冷凍ケースからアイス用カップを取り出すところからスタート。その後、レジ横にある専用マシンを操作し、やっとコーヒーがカップに注がれるという仕組みでした。
ホットにしろアイスにしろ、レジでお金を払わなければいけないことは意外と面倒で、「コーヒー頼むのにわざわざレジに並ぶのがめんどくせぇ」「レジに行列ができてると頼む気なくす」という声もありました。
実際、私などはそんな不都合を感じていたひとり。あまりコンビニを利用しない人や年配者はレジの行列を見るだけで購入意欲は減退しますし、店員さんにコーヒーだけ頼むのはちょっと恥ずかしい、とも思ったりするものです。
そんな声なき声を拾ったのがセブンイレブン。今回はレジに並ばなくても買えるマシンを開発してくれました。新型マシンにはコイン投入口がついており、その場で支払いができるのが特徴。カップもマシン本体に備え付けられており、スピーディーに購入できそうです。
これに対しては「これはいい! むしろ出るのが遅すぎた」「カップ売るんじゃなくてコーヒー売ってくれってずっと思ってた」「超便利だ。ありがたいっすね」と歓喜の声がTwitter上であふれています。
さすがは、業界トップ。というところなのですが、そのコーヒーマシンのキャッチコピーを見て、さらに感心しました。それがこれ。
「レジに並ばず すぐ買えます!」
キャッチコピーの基本はお客様にその商品のメリットを伝えること。そのセオリーをきっちり表現しているお手本のようなキャッチコピーになっています。
メリットは、
レジに並ぶ必要がないこと、とすぐ買えるということ。
だから、レジに並ぶのが面倒な人やすぐに買いたいという人(潜在的に思っている人)はこのキャッチコピーを見ると思わず反応してしまいます。
広告やチラシなどで一番重要なのはキャッチコピー。キャッチコピーの出来が成功の8割を決めるというのが広告の常識。セブンイレブンのこのキャッチコピーは、その成功事例。これだけで売上は全く違うものに変わります。
ちなみに、下手なキャッチコピーは
「豊かな香りと、深い味わい。SEVEN CAFE」
これはセブンイレブンのホームページに掲載されているキャッチコピーですが、売上には結びつかないキャッチコピーの典型。同じ会社でも部署によってキャッチコピーの出来は随分違うようです。
大切なことは2つ。ひとつはお客様の声なき声を拾うこと。そして、それを解決する手段を考えること。そしてもうひとつは、キャッチコピー。キャッチコピーで、そのメリットをわかりやすく伝えることです。
これを私たち不動産業界の人間は、実際の不動産販売で実践することです。その不動産はお客様のどんな悩みや問題を解決するのか。それを一言で表現すると、どんな言葉になるのか。それが売行を決めるキモになります。
たかがキャッチコピー。
されどキャッチコピー。
「レジに並ばずすぐ買えます!」
はキャチコピーのお手本。ぜひあなたの広告、チラシにも応用して使って見ましょう。意外な展開が待っていますよ。
この記事へのコメントはありません。