建売業界の7不思議のひとつに、完成物件のオープンハウスを徹底しないということがあります。そもそもオープンハウスで販売すること自体を否定する建売業者さんもいれば、数回オープンハウスをやっただけで止めてしまう建売業者さんもいます。他にも、オープンハウスはやって欲しいけど、やってくれる仲介業者がいない・・・と投げ出してしまう建売業者さんもいます。
これって、すべて間違い。完成した建売住宅は、可能な限り毎週でもオープンハウスをやるべきです。オープンハウスをやってくれる仲介業者がいなければあなたがやればいいだけ。それだけのことです。
とにかく、オープンハウスを徹底すること。
これが在庫を早期に売り切るもっとも効果的な方法です。
まあ、こんな話をすると必ず出てくる反論が、そんなに頻繁にオープンハウスをすると売れない物件のように思われる、晒し物件になる、という反論ですが、実際、売れてないのですから仕方のないこと。
晒し物件になろうがなるまいが、売るためにはあなたの物件の存在を知ってもらうことが第一。そこにあなたの物件があることをターゲットにしている人に知ってもらうことが重要なのです。
これを認知率を上げる活動というのですが、売上を効果的に上げるために、認知率には目標数値があります。それは、ターゲットとする人の1/2〜2/3に認知してもらうこと。
仮に、あなたの物件を購入しそうな人が1,000人いるとしたら、そのうちの500人〜666人はあなたの物件を知っている、見たことがある、検討したことがある、という状況に持っていかなければならないということです。
もっと言えば、賃貸マンションに住んでいる人100人にあなたの物件のことを知っていますか?という質問をしたら、100人中50人〜66人の人が知ってます、見たことがあります、検討したことがありますという状況に持っていかなければならないということ。
これってかなりハードルが高いと思いませんか?正直いって、ここまであなたの物件をターゲットとする見込み客に告知するのは簡単なことではありません。3ヶ月間、毎週毎週オープンハウスをやったとしても簡単に達成できる数字ではありません。
でも、売上を達成するためにはやらなければいけない作業。売主としてやるべき最低限の作業です。そこまでやっても売れない、となったらはじめて他の原因を考えればいいこと。
逆にいえば、そこまでやってもいないのに価格が高いから売れないとか、○○が悪いから売れないとかという批判に耳を傾けることはないということです。
まずは、認知率を上げましょう。
あなたの物件を見込み客に知ってもらいましょう。悩むのはそれからです。
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