あなたの建売住宅をどこよりも売れる物件にしたいなら、まず最初に取り組むべきことがあります。それは、イメージ戦略。あなたの建売住宅はライバルとどこが違うのか?そして、その違いが地域No. 1であるということをイメージで定着させることです。
その際によく言われることは、うちの物件にはライバルに勝てる部分がない、という言い訳。ライバルに勝てる部分がなければ、そもそもどこよりも売れる物件にはなりません。だから、最初にすべきはライバルに勝てる部分をつくること。
ポイントは、全ての分野でライバルに勝てるようにする必要はないということです。何か一つでもライバルに勝てる部分があればそれで勝負できます。できれば、その「何か一つ」がお客様にとって魅力のあるもの、ライバルの物件にはないものであれば、より強力な武器になります。
先日、ある人からダイソンの掃除機についての話を聞きました。ダイソンの掃除機というと、「吸引力が変わらないただ1つの掃除機」というキャッチコピーが思い出されます。世界で一番吸引力の強い掃除機というイメージがありますが、実は、吸引力はライバルと比べると弱いそうです。
実際に、国民生活センターがダイソンの掃除機と他社の掃除機の吸引力の比較調査をしたそうですが、その結果はとても興味深いものになりました。
というのも、日本製の掃除機の紙パック式やサイクロン式などの掃除機は、一定のゴミを吸い込むと吸引力が低下するのに対して、ダイソンの吸引力は、ゴミを吸い込んでも吸引力はまったく変わりませんでした。
但し、”低い吸引力”で。
そうなんです。ダイソンの掃除機の吸引力はゴミを吸い込んでも変わらないのは事実ですが、それはライバルの吸引力より低いレベルで変わらないだけ。ライバルと同じ条件ではないのです。一瞬、詐欺のように感じますが、ダイソンの広告に嘘はありません。
比較する部分が違うだけ。
戦う土俵が違うだけです。
しかし、ダイソンは比較する部分を変えることによって、イメージを確保することに成功しました。
吸引力が変わらない=吸引力が強い
というイメージをつくり、その分野でのNo. 1という地位を確保したのです。だから、あなたもあなたのエリアでダイソンと同じ戦略を取ればNo. 1になれるということ。
ライバルに勝てる部分を無理やり見つけてその分野でのNo. 1であるかのように見せつける。嘘はダメですが、戦う土俵を変えるのはアリ。とにかく、どこかの部分でNo. 1になることです。
あとは、そのイメージを植え付けるよう広告戦略を練ること。そうすれば、あなたもダイソンのように売れ続ける建売会社をつくることができます。お試しください。
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