家の近くの文房具店が閉店しました。
閉店といっても、倒産。倒産するような兆候は全くなかったので家族一同ビックリ。かれこれ15年位営業していたお店で、子供も小さい頃から頻繁に利用していたお店です。残念というより、寂しいというのが素直な気持ち。お店の前に張り出された弁護士からの立ち入り禁止の張り紙が物悲しさを誘います。
そんなお店が倒産の張り紙から10日後、閉店セールをするという告知を張り出しました。
A3のコピー用紙に書かれた小さな告知。来週の土曜日午前10時から午後4時まで店内の商品すべてを半額で売るというのです。もちろん、倒産のための閉店セールですから告知はお店の前に張り出された張り紙だけ。私もたまたまクルマで前を通りかかった時に見つけたもの。倒産したという事実を知らなければ、気にもしない告知です。
早速、家族に来週閉店セールをするらしいということを報告。
全品半額だからコピー用紙でも買っておこうか、という話をしていました。
閉店セール当日。
近所だということもありちょっと閉店セールをのぞいてみようとお店の近くにいくと異変が。なんと、お店の前に行列ができているのです。その数、数百人。iPhoneの発売当日でも見たことのない行列が200メートルは続いていたでしょうか。異様な光景に思わず写真を撮ってしまいました。私が見たのは午前中でしたがその後も行列は後を絶えず、結局、夕方まで続きっぱなし。考えられないほどの人が押し寄せていたのです。
小さな文房具店の閉店セール。
ここで何が学べるかというと「人は見ている」ということです。
小さな張り紙でも多くの人が見ているということです。
今回は倒産による閉店セールというショッキングなセールですが、それにしても小さな文房具店の話。
告知といっても店の前に張り出されている小さな張り紙だけですから、その前を通る人しか見ないはず。
それにも関わらず、1日中行列ができるほどの人が押し寄せるわけです。
いかに多くの人が見ているか、その事実に圧倒されました。
これはそのままあなたの建売住宅の現場にも言えるます。
誰も見ていないと思っていても意外と多くの人が建築現場や完成した現地を見ているということです。
その現場を告知しない、
物件の詳細を伝えないということは、
行列ができるほどの人に何もセールスしないのと同じこと。
こんなにもったいないことはありません。
現地は絶好の広告場所です。
あなたの建築現場は、ちゃんと広告できていますか?
どんな家が建つのか、いくらで建つのか、詳細情報はどこを見ればいいのか、等々
必要最低限の情報は告知しておくこと。近所の人は、意外と見ているものです。近所の人は、一番熱い見込み客です。告知しないのはビジネスチャンスを自ら放棄しているのと同じ。最高の機会を逃さないよう現場看板だけはやっておきましょう。基本中のキホンですよ。
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