不動産マーケティングの常識「1:19:80の法則」とは?

不動産マーケティング

不動産マーケティングの常識「1:19:80の法則」とは?

あなたは、1:19:80の法則を知っていますか?これは、商品に対する見込み客の割合。見込み客がどの程度商品について真剣に考えているかを表すパーセンテージです。

具体的に説明しましょう。
まず、1という数字。これは、見込み客全体のなかで、その商品を、今すぐ購入してくれる人の割合。見込み客が100人いても1人しか、今すぐ買ってくれる人はいないということです。

次に、19。
これは、見込み客全体のなかで今すぐ商品を購入するわけではないがそのうち購入しようと思っている、そのうち客の数字。予算も動機もある見込み度の濃いお客様で100人中およそ19人程度いるといわれています。

そして、80。
これは、見込み客全体のなかの、冷やかし客の数。商品に対して興味はあるが、購入は考えていないいわゆる、冷やかしのお客さん。見込み客が100人いてもおよそ80人は買わないということを表しています。

つまり、見込み客100人のうちすぐにその商品を購入してくれるのはたった1人しかいないということ。これはどんな商品にもいえることでマーケティングの常識となっている数字です。

これを建売業界に当てはめてみるとあなたの建売住宅を1棟売るためには冷やかし客も含めた見込み客を100人集めなければならないということ。もっとも、新規ですべての見込み客を集める必要はありません。仲介業者が抱える見込み客を含めて100人程度の見込み客にあなたの物件に興味があると反応してもらえればいいということ。それにしても、ハードルの高い数字です。

もちろん、これはあくまで統計データ。誤差もありますし、もっと少ない数字で売れることもあります。しかし、仲介業者の立場からすればおおむね間違ってはいない数字です。

ということは、建売住宅を1棟売るためには最低100人の見込み客に物件を紹介しなければならないということ。仲介業者が抱える既存の見込み客はもちろん広告やインターネットで集めた新規の見込み客合計100人にあなたの物件に関心を持ってもらうことです。

そこで考えなければならないのがその物件だったら仲介業者1社当たり何人ぐらいの見込み客がいそうか?100人の見込み客に紹介してもらうためにはいったい何社の仲介業者の紹介が必要なのか?仲介業者があなたの建売住宅に関心を持ってもらうようにするにはどうすればいいのか?物件の魅力をよりわかりやすく伝えるためにどうしたらいいのか?等々、考えること、行動することはたくさんあります。

数字はシビアです。しかし、数字を知ることで危機感も生まれ具体的な行動プランも生まれます。この機会にあなたも具体的な行動プランを考えてみてください。行動が習慣になったとき、売上げは驚くほど安定しますよ。

 

ピックアップ記事

  1. ジャパネットに学ぶ、価格で勝負しない不動産の売り方とは?
  2. 不動産集客はコンテンツ充実型チラシの時代!
  3. 売れる建売会社になりたいならライバルを丸裸にしろ!
  4. 人間の本能を揺さぶれ!人が家を買う2つの理由。
  5. 売れない時は、世阿弥に学べ。

関連記事

  1. えっ本当?売れる物件を作りたいならお客様の声を聞いてはいけない。

    不動産マーケティング

    えっ本当?売れる物件を作りたいならお客様の声を聞いてはいけない。

    売れる商品や売れるサービスを考えるとき、まず最初に言われるのが「お客様…

  2. なぜ建売会社は定価販売が重要なのか?

    不動産マーケティング

    なぜ建売会社は定価販売が重要なのか?

    仲介業者から信頼される建売会社になるために注意しなければならないことが…

  3. 売れる新築一戸建てをつくるための女ゴコロの掴み方。

    不動産マーケティング

    売れる新築一戸建てをつくるための女ゴコロの掴み方。

    先日、ある有名なコンサルタントが経営者を集めて面白いセミナーを開催しま…

  4. 新築分譲住宅、ヒット商品はこうして生まれる。

    不動産マーケティング

    新築分譲住宅、ヒット商品はこうして生まれる。

    私たちコンサルタントがいろんな意味で参考にする企業のひとつがスターバッ…

  5. 今すぐできる!新築一戸建ての成約率を上げる最も簡単な方法。

    不動産マーケティング

    今すぐできる!新築一戸建ての成約率を上げる最も簡単な方法。

    新築一戸建ての成約率を上げるために必要なことが2つあります。 ひと…

  6. 日当たりの悪い家の売り方。

    不動産マーケティング

    日当たりの悪い家の売り方。

    日当たりの悪い家を売る方法、わかりますか? 4棟現場なんだけど、2…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. 営業出身の不動産会社の経営者が陥る深い罠とは?
  2. 不動産会社経営、「間違った努力」していませんか?
  3. 老舗料亭に学ぶ、建売業界で生き残る方法。
  4. 価格競争に巻き込まれない新築分譲住宅のつくり方。
  5. 未来工業に学ぶ、非常識な不動産会社のススメ。
  1. 値引き要求の厳しいお客様を引き寄せる不動産広告の特徴とは?

    不動産広告

    値引き要求の厳しいお客様を引き寄せる不動産広告の特徴とは?
  2. レインズでわかる!あなたの物件の認知度。

    不動産広告

    レインズでわかる、あなたの物件の本当の認知度。
  3. 間違いだらけの新築住宅の見せ方

    不動産マーケティング

    成約率を落とす!間違いだらけの新築住宅の見せ方。
  4. 建売業界に迫る不都合な事実。

    不動産会社経営

    建売業界に迫る不都合な事実。
  5. あなたの知らない建売業界の不都合な未来。

    不動産会社経営

    あなたの知らない建売業界の不都合な未来。
PAGE TOP