電通総研が独身者の意識・実態調査を実施した「イマドキ独身女子の結婚観と恋愛の実態 」というデータがあります。平成22年のデータですが、ちょうどその頃の独身女子が結婚して、住宅購入適齢期に差し掛かった頃。参考になる部分も多いと思いますので、お知らせしましょう。
イマドキ独身女子の結婚相手に対する譲れない条件として上位にあがったのは、
「信頼できる」
「価値観が近い」
「安心できる」
「一緒にいてラク」
で、 いずれも6割を超えました。
結婚後の生活で不安を抱えたくないという思いの表れと、結婚前の生活とのギャップを少なくしたい意向が垣間見えます。
かつての“3高”は、
「年収が高い」第28位
「身長が高い」第33位
「学歴が高い」第45位
という状態。
いまやいずれも 重要視されず、むしろ大事なのは「仕事や収入が安定している」(8 位)こと。 かつては合コンでモテたであろう「大企業に勤めている」も、52 項目中 50 位という低い結果。
大企業勤務であることが、必ずしも安定している要素とはなっていないことが分かります。 また、僅差ではありますが「仕事ができる」(18 位) より、「料理・洗濯などの家事ができる」(17 位) が上位にあがったことも、イマドキの特徴といえるでしょう。
また、結婚後の理想イメージでもっとも多かったのは、「出産したら仕事を辞め、しばらくしたら復職する」が32.9%。次に多かったのが「結婚したら仕事をやめて専業主婦になる」で28.9%でした。
つまり、独身女子の76.6%は、いずれ復職するかどうかはともかく、結婚や出産を機に仕事を辞めて一度は専業主婦になりたいと思っているということです。
ただ、結婚後の実際の生活イメージは、3割が「結婚したら仕事を辞めて専業主婦になる」のを理想としているのに対し、実際に専業主婦になれると思っているのはわずか6%。いまや、専業主婦は高嶺の花ということです。
で、こんなデータの何が重要なの?と思う人もいらっしゃることでしょう。
だからどう活用するんだよ、と思っている人もいらっしゃることでしょう。
マーケティング的にはいろんな活用方法があるのですが、それより何より、こんな結果をあなたが予測できていたかどうか、が重要なのです。
あなたがイマドキの女性の感性を把握できていたのなら、問題はありません。
しかし、こんな結果になるとは予想もしていなかった・・・ということであれば、あなたの感性は時代から少しズレているということです。
その現実を理解することが重要です。
自分の感性が時代に合っているのか、いないのか。もし、合っていないのなら合わせる努力をしないと、作り手と買い手のギャップは開くばかり。売れる商品はつくれません。たかがデータ、されどデータ。自分の現実を知るには有意義なものですよ。
この記事へのコメントはありません。