先日、面白い話を聞きました。
それは、「人間は95%昨日と同じ行動を取り続ける生き物だ」という話です。人は1日に6,500もの思考をしてると言われています。
しかし、その6,500の内の95%は、昨日と同じ思考内容だというのです。つまり、毎日毎日同じことで悩み、苦しんでいるということ。毎日、同じ思考をしているから、同じ結果しか出ないというのです。
言われてみれば思い当たる節はあります。起床時間から、食事の時間、食事の内容からトイレに行くタイミングはもちろん、仕事の取り掛かり方、決断する条件に至るまで、どれも昨日と同じパターンで行っていると言っても過言ではありません。
正直、イレギュラーなことが起こらない限りほぼ100%同じ思考で行動しています。もちろん、これで結果が出ていればいいのですが、結果が出ないことも多々あります。
ビジネスは特にそうですが、結果の出るやり方も時代と共にその効果は減少していくもの。同じ場所に留まっていては衰退していくだけです。だとすれば、新しい思考を取り入れるしかないのですが、いかんせん放っておくと昨日と同じ思考になってしまうのが人間です。
つまり、無理やり新しい思考を取り入れる訓練をしないと成長できないということです。一番いいのは、うまく行っている会社のマネをすることです。ライバルをじっくり観察して、自社と違うことをやっていたらまずマネしてみること。
結果がどうであれ、まず試してみるという習慣をつけることです。そうすれば残りの思考の5%をうまく利用できるようになります。ポイントは成功するかしないかではありません。昨日と違う思考を活用できたかできないか。昨日と違う思考を活用できればOK。そうでなければダメという判断です。
他にも、ある会社の社長さんは会社で飲み会に行く時には、同じ店は利用してはいけないという規則を社員に課しています。また、ある会社の社長さんはライバルの建売業者の物件はすべて現地に足を運ぶ、ということを社員に徹底させています。
とにかく無理やりでも、新しい経験をさせることが重要なのです。経験は同じことを繰り返すだけが、経験ではありません。新しいことを発見するのも経験。これからの時代に必要なのは新しいことを発見する経験かもしれません。
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