苦戦必至エリアで勝つために必要なこと。

不動産マーケティング

苦戦必至エリアで勝つために必要なこと。

売れ行きを左右する最も大きなものは、需要と供給のバランスです。

需要>供給なら、よく売れ、
供給>需要なら、売れにくい。

だから、
需要>供給のエリアで販売することが大切。

しかし、現実には仕入れられる土地は、供給>需要というエリアばかりというのも現実です。

実際、あるクライアントが販売している現場は、需要と供給のバランスが大きく崩れたエリア。どれだけ崩れているかというと、大手不動産会社が近くで大規模開発を行っており、その規模は1,000戸。他にも、20戸〜50戸規模の物件も幾つかあり、数年分の物件が一気に売り出されている状態です。

そのため、広告宣伝も派手。毎週のようにオープンハウスが開催され、チラシやインターネットでの告知も頻繁に行われています。そのせいか、広告の反応は鈍く、大手不動産会社が販売している50戸規模の物件でも完成して9か月以上経つのに完売できない状態。

地元の仲介業者は、売れないのは価格が高いからだよ、と言いますが、建物のグレードや商品企画を考えると物件価格は決して高いものではありません。広告に関しても、セオリー通りの売り方をしていますからミスはありません。

となると、売れないのは需要と供給のバランスが悪いから。だとすれば、長期戦を覚悟するしかありません。需要と供給のバランスが崩れたエリアで戦う場合、ポイントは初速です。

最初にどれだけ売ることができるか。物件が新鮮なうちにどれだけ売り切ることができるかに勝負はかかってきます。正直、物件の新鮮味がなくなった後は、長期戦を覚悟して地道な作業を繰り返すだけ。それしか方法はありません。

では、どうすれば物件が新鮮なうちに売れるのか?ということですが、これは、企画力の勝負になります。いかに他の物件との違いを明確にできるか、それに掛かってきます。

そもそも、需要より供給が多いエリアですから、同じような商品企画の物件を投入しても苦戦するのは目に見えています。そうなると、最終的には価格勝負。仮に売れたとしても利益はほとんど期待できません。

だとすると、今供給されている物件と明らかな違いのある物件を供給することが唯一の勝てる戦略です。そのためには、今ある物件のどこに問題があってお客様は購入をためらっているのかを考えること。そして、その問題を解消する物件を企画することが、需要と供給のバランスが崩れてエリアで勝負する方法です。

本来は、そんなエリアで勝負すべきではありませんが、どうしても勝負しなければならない場合は、企画が大切です。ありふれた物件で勝負すると地獄を見ますよ。

 

 

ピックアップ記事

  1. 実例に学ぶ、イマドキ若夫婦の不動産の探し方。
  2. 建売業界でひとり勝ちしたいあなたへ。
  3. あなたの不動産会社が停滞している根本的な理由。
  4. 驚異的な売上を達成した住宅業界の伝説のキャッチコピーとは?
  5. あなたの会社にはビジネスの設計図ありますか?

関連記事

  1. 新築分譲住宅、建てれば売れる時代の終焉。

    不動産マーケティング

    新築分譲住宅、建てれば売れる時代の終焉。

    コンサルタントの仕事をしていると建売業者さんの誤った認識に気づくことが…

  2. 売れ行きを左右するビジネスの大原則とは?

    不動産マーケティング

    売れ行きを左右するビジネスの大原則とは?

    いい家を作っている建売業者さんがあります。社長以下、スタッフの皆さんも…

  3. 建売会社はマンション客を狙え!

    不動産マーケティング

    建売会社はマンション客を狙え!

    先日、あるサイトがマイホームを持っている人141名に“マイホーム選びに…

  4. 新築分譲住宅はペルソナマーケティングの時代。

    不動産マーケティング

    新築分譲住宅はペルソナマーケティングの時代。

    ペルソナマーケティングってご存知ですか?ペルソナとは、データをもとにつ…

  5. なぜ建売会社は定価販売が重要なのか?

    不動産マーケティング

    なぜ建売会社は定価販売が重要なのか?

    仲介業者から信頼される建売会社になるために注意しなければならないことが…

  6. 広告の限界

    不動産マーケティング

    「売れるに決まってる物件」つくっていますか?

    「おいしい生活」で有名なコピーライターの糸井重里さんがコピーライターを…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. 建売会社の社長の常識は世間の非常識!?
  2. 不動産広告を軽視している人へ、なぜコカコーラは広告し続けるの…
  3. これからの新築分譲会社に必要な予算とは?
  4. 用地仕入れ担当者が陥る、確証バイアスの罠。
  5. 不動産広告でもっとも重要なパーツとは?
  1. 建売会社の社長の常識は世間の非常識!?

    不動産マーケティング

    建売会社の社長の常識は世間の非常識!?
  2. 値引き要求の厳しいお客様を引き寄せる不動産広告の特徴とは?

    不動産広告

    値引き要求の厳しいお客様を引き寄せる不動産広告の特徴とは?
  3. 不動産業界で価格競争から無縁の営業マンになる方法。

    不動産会社経営

    不動産業界で価格競争から無縁の営業マンになる方法。
  4. いい商品なのに苦戦する意外な理由とは?

    不動産マーケティング

    いい商品なのに苦戦する意外な理由とは?
  5. 時代認識、間違っていませんか?

    不動産会社経営

    あなたの時代認識、間違っていませんか?
PAGE TOP