多くの建売業者さんが重要視していないことがあります。
それは、販売期限。
いつまでに売り切るかという意識が欠落している会社が多いように思います。
いつまでに売り切ると決めても売るのは自分たちじゃないし・・・
仲介業者に任せているからよく分からない・・・というのが主な理由ですが、
この意識が後々会社を窮地に追い込みます。
確かに、販売期限を決めてもその通り売れる保証はありません。
ただ、決めて営業しないと達成できないのも事実です。
たまに、何もしなくても即日完売なんてこともありますが、それは単なる偶然。
再現性がなければ、「まぐれ」です。
では、なぜ期限を決めて販売しなければいけないのでしょう?
それは、時間の経過と共に売れにくくなってしまうからです。
情報は生鮮食品と同じ。
鮮度が勝負です。
新しい情報にはお客様は飛びついてくれますが、古い情報には見向きもしてくれません。どんなに物件が良くても、その物件の情報が古いと、それだけで良くない物件というレッテルが貼られてしまいます。
先日もあるクライアントのオープンハウスに参加したのですが、来場していたお客様がこんなことを言っていました。
「ずいぶん前から売り出しているようだけど、なかなか売れないですね。何かあるんですか?」
「やっぱり、価格が高いから売れないんですかねぇ・・・」
「この物件なら、結構値引きできますか?」
これらの質問に、担当者も思わず苦笑い。
「もっと早く売れてもいいんですけどね・・・」
というのが精一杯、会話はそこで終わってしまいました。
どんなにいい物件でも、逆に、いい物件であればあるほど、お客様にとってはいつ売り出したのかということは気になるようです。自分の判断に自信がないからこそ、売れ行きを判断材料にするのが素人です。だから、短期間での販売を心がけなければいけないのです。
そのためには、販売期限を設けること。
そして販売期限内に売り切る方法を考えることです。
仲介業者と販売計画を立てる、完成と同時にオープンハウスを実施する、というのは当たり前ですが、本当は、正式販売の前に営業することが大事。完成前に半分は売れているというのが理想です。
あなたの物件には販売期限が設定されていますか?
まずは販売期限を設定しましょう。そしてそれを達成するために何をしなければならないか考えましょう。真剣に考えれば、道は開かれます。
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