2年くらい前に依頼を受けた物件の話。その物件は、新築後7か月売れ残っていた物件。建築途中から売り出した物件でしたが、思うように売れず、値下げを繰り返してほぼ原価という状態にまでなっていました。
さすがに、慌てた売主さんから相談があったのですが、現地を見てみるとそんなに悪い物件には思えません。ただ、現実は売れていない。確かに、駅から遠い、小学校まで距離がある、など問題がないわけではありませんが、原価近くまで値下げをしていると価格の魅力もあり、総合的に見れば売れてもおかしくない物件です。
では、なぜ売れないのか?
それは、売主や仲介業者自身が売れないと思い込んでいるからです。過去の経緯を知り過ぎているために、自分たちで売れない物件とレッテルを貼ってしまっている。そのため、売るための行動ができなくなっているからです。
だから、そもそもお客様に勧めない。新規のお客様がいても、売れ残りを勧めるのはちょっと・・・を心が躊躇してしまう。売れ残り物件だとお客様が知ったら嫌われるんじゃないだろうか・・・、きっとこの物件のことは知っているから勧めてもムダなんじゃないか・・・、そんな気持ちが勧めるという行動を妨げてしまうのです。
では、どうしたらいいのか?
答えは簡単です。
ただひたすら勧めること。行動することです。売れない物件を売るには大量行動が原則。悩んでいる暇があったら、チラシを配るのが一番です。
新築の一戸建てであれば、半径800m以内の賃貸物件にひたすらチラシをポスティングすること。これ以外に苦境を脱する方法はありません。
もちろん、根性があれば電話営業なんていう方法もありますが、今時の営業マンにそこまで期待するのは難しいでしょう。であれば、ひたすら近隣へのポスティングが最も簡単で効果的な方法です。
このやり方は「バカのひとつ覚え」と揶揄されることもありますが、それでも効果のある方法。本当に苦境に陥っている経営者には、必ずおすすめしている方法です。
もしあなたが売れなくて困っている物件があるなら、まずはこのやり方を試してみてください。必ず効果があります。ポイントは、とにかく繰り返しポスティングすること。最低、1週間に一度はポスティングすること。少々、苦情が来ても諦めないことです。
バカのひとつ覚えも意外と効果ありますよ。
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