パワービルダーと差別化する超簡単な方法。

不動産マーケティング

パワービルダーと差別化する超簡単な方法。

以前、コンサルティングをしたある建売業者さんの話。
従業員は社長と社員2名の小さな建売業者さん。年間の販売棟数は、10棟前後。神奈川の郊外で、小さいながらも堅実にやってきた業者さんです。一時はかなり羽振りが良かったそうですが、最近はパワービルダーに押されて、以前のような羽振りの良さはなくなってきたとのこと。仕入れもかなり苦戦しているそうです。

そのため、最近の仕入れはパワービルダーと競合しないような少し売りにくい土地ばかり。駅から遠かったり、道路が狭かったり、崖地だったりという土地が増えています。当然のことながら売れ行きは良くありません。そんな土地でも仕入れ値は決して安くないからです。

建物はといえば、これがまた特徴のない建物。パワービルダーの建物とほとんど同じ。それでいて、価格はパワービルダーより高い、場所は悪い、となれば売れないのは当たり前。何か手を打たなければいけませんが簡単ではありません。私に相談があった時点では、すでに値下げを繰り返した後。もうこれ以上値下げはできない。資金的な余裕はない・・・という状況でした。

取りあえず、まずは現地訪問。何かお金をかけないでできる方法はないかを探ります。いくつかアドバイスはしたのですがそれだけでは心もとないのが正直なところ。そこで、ひとつだけお金をかけてやってもらったことがあります。それが、外構工事。外構工事といってもお金はほとんどありませんから、大掛かりなことはできません。やってもらったのは、庭に芝生を貼ってもらったこと。それだけ。

実際には、社員さんが芝を買ってきてご自分でやっていらっしゃいました。しかし、これが結構効果があるのです。通常、パワービルダーや中小の建売業者さんは、庭に芝生を貼りません。庭らしきスペースはあっても土のまま。せいぜい庭木が数本植えてある程度。多くの建売業者さんが必要最低限の外構で終わらせています。そこを逆手に使うのです。他者が力をかけていない部分は、もっとも差別化しやすいところ。他者との違いがはっきりわかりますから、お客様にアピールしやすい。そこを狙うのです。

おすすめは芝生。青々とした芝生は小さいながらも庭が欲しいと思っている日本人には最高のアピールポイント。費用対効果で考えるとやらない理由がない部分です。今回はそれをやってもらいました。効果はてき面。そこそこスペースのある庭だったせいか、見栄えは一新。結構、イケてる新築に変わりしました。

それから1ヶ月。芝生効果のせいかどうかは定かではありませんが無事、完売となりました。もちろん、庭に芝生を貼れば売れるという単純なものではありません。しかし、そんな単純なことでも差別化を繰り返せば成約率は上がります。大切なことは、他社がやっていないことで自分ができることをやること。何でもいいから行動に移すことです。

あなたの物件には芝が貼られていますか?
もし売れていないならまずは芝を貼ることからはじめてみましょう。
意外とすんなり売れるかもしれませんよ。お試しください。

 

 

ピックアップ記事

  1. 今すぐできる!新築一戸建ての成約率を上げる最も簡単な方法。
  2. 中小建売業者が安売りをしてはいけない理由。
  3. 正しいオープンハウスのやり方、ご存知ですか?
  4. 不動産経営者注目!あの伝説の工務店が犯した失敗とは?
  5. 建売住宅販売は小さく攻めろ!

関連記事

  1. なぜ物件によって売れる販売方法が違うのか?

    不動産マーケティング

    なぜ物件によって売れる販売方法が違うのか?

    「勝ちに不思議の勝ちあり、  負けに不思議の負けなし」野球の野…

  2. 不動産売却、安売りと安さ感の違いとは?

    不動産マーケティング

    不動産売却、安売りと安さ感の違いとは?

    値下げしても売れない・・・そんな物件が増えてきました。今後の不動産市況…

  3. mcd

    不動産マーケティング

    「お客様の声」を信用するな!?

    「お客様の声を聞きなさい」とよく言われます。実際、私もクライアントさん…

  4. 自動車メーカーに学ぶ、売れる新築分譲住宅のつくり方。

    不動産マーケティング

    自動車メーカーに学ぶ、売れる新築一戸建てのつくり方。

    あなたは最近、他業者の物件を何軒見ましたか? コンサルティングを始…

  5. 不動産マーケティング

    中小建売会社は非効率で勝負しろ!

    中小の建売業者がこれから生き残っていく唯一の方法は、パワービルダーと同…

  6. 不動産集客はGISポスティングの時代。

    不動産マーケティング

    不動産集客はGISポスティングの時代。

    建売住宅が売れない最大の理由は、広告不足。私は、これに尽きると思ってい…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. 販売図面を利用して成約率を2割上げる方法。
  2. 不動産広告、インターネット至上主義の落とし穴。
  3. 売れない物件を売れる物件に変える「青臭い法則」。
  4. なぜ大手不動産会社は予告広告をするのか?
  5. イオンに学ぶ!商品説明力と売上の関係。
  1. 不動産会社が参考にしてはいけない「お客様の声」とは?

    不動産マーケティング

    不動産会社が参考にしてはいけない「お客様の声」とは?
  2. どうすれば不動産会社の社内改革は成功するのか?

    不動産会社経営

    どうすれば不動産会社の社内改革は成功するのか?
  3. 不動産集客

    反響は物件次第は間違った常識!反響率を左右する3つのポイント
  4. これだけ知れば大丈夫!売れる建売住宅をつくる公式とは?

    不動産マーケティング

    これだけ知れば大丈夫!売れる建売住宅をつくる公式とは?
  5. あなたの知らないオープンハウスの現実。

    不動産会社経営

    あなたの知らないオープンハウスの現実。
PAGE TOP