中小の建売業者にとって、最近のお客様の動向を知るのは至難の技。そこで活用したいのが、大企業が調査したデータです。博報堂生活総研が2年に一度、定点調査している「生活定点」という生活者観測データもそのひとつ。
調査項目は、衣食住、健康、学び、働き、恋愛・結婚、消費、メディアなど幅広い領域の約 1,500項目。1992年から2014という22年分の生活者観測データ約1,500項目を無償公開しており、お客様の動向の変化を知るには役立ちます。
特に、住まいに関するデータは必見。例えば、「住むなら一戸建ての方がよいと思う」と答えた人の割合は前回よりやや下降し、2014年は64.7%となりました。男女差については、2014年は男性の回答率が約7ポイント高い結果となりました。
特徴的なのは男性60代で、全体より約14ポイント高い78.6%。逆に最も低かったのは男性20代で、全体より約9ポイント低い55.5%でした。
他にも、「個室よりも家族で一緒にすごすスペースを充実させたい」と答えた人の割合は前回よりやや下降し、2014年は38.8%。男女差についても、2014年は女性の回答率が約12ポイント高い結果となりました。
特徴的なのは女性30代で、全体より約18ポイント高い56.6%。逆に最も低かったのは男性20代で、全体より約18ポイント低い21.1%でした。
また、「住まいは安全であることが第一だと思う」と答えた人の割合は前回よりやや下降し、2014年は58.6%。男女差については、2014年は女性の回答率が約10ポイント高い結果となりました。
特徴的なのは男性20代で、全体より約13ポイント低い46.0%でした。逆に最も高かったのは女性60代で、全体より約11ポイント高い69.7%でした。
これらのデータは、自分の認識と同じであれば問題ないですが、自分の認識とズレがあると商品企画や販売方法などに影響が出ます。時代と共に人の興味、関心は変わります。10年ひと昔から2年ひと昔と言われる現代。商品企画を考える人は特に注意しておきましょう。
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