以前、ネットを見ていたら「90分待ち!?ニューヨークで超満員な日本の定食屋!!」という記事を目にしました。面白そうなので読んでみると定食屋で有名な「大戸屋」の話です。
大戸屋といえば、リーズナブルな価格で庶民的な定食屋チェーン。私も何度か利用したことがあります。そんな庶民的でリーズナブルなお店がなぜニューヨークで人気なのか?
しかも、並ぶのが大嫌いなニューヨーカーの街で90分も行列ができるのか?その上、このお店の価格設定はチップと税金を合わせると、日本のおよそ3倍の価格設定になっているそうです。
ちなみに、この記事を書いたライターさんが事務所のスタッフと、2人で利用した時は、定食2つと、ちょっとしたおつまみを注文して、支払った金額の合計がチップと合わせて約8,500円というから信じられません。
内装は高級とは言わないまでも、日本の店舗とは違い、少し小洒落た、ちょっとお高めのレストランという雰囲気だそうです。しかし、出される料理は日本とまったく同じ。
それにもかかわらず訪れる人のほとんどが、アメリカ人も、日本人も、みんな目がハートマークになるというのですから大したものです。恐るべしジャパンクオリティといったところでしょうか。
もっともここで私たちが注目しなければいけないのは、ターゲットを変えると同じ商品でも3倍の価格で売れるということです。実は、ニューヨークでは大戸屋に限らず、ラーメンで有名な「一風堂」も大人気。こちらも90分待ちは当たり前で、一風堂にリムジンで乗り付けて食べに来る人もいるそうです。
どちらも日本では庶民的なお店として人気ですが、場所を変え、ターゲットを変えることで同じ商品を高価格で販売することに成功しました。ターゲットを変え、ターゲットに合わせた内装やサービスを提供することで、同じ商品でもまったく違った価値に変えたのです。
建売住宅も然り。
同じ商品でも売る相手を変えることで利益率も変えられるということです。
物件の魅力の切り口を変え、
それを求めている人に広告する。
そうすることで新たな需要を喚起することができるのです。
例えば、サーフィンをする人に向いた設備のある家なら、サーファーが好む雑誌に広告を掲載することで、サーファーの家としての地位を築くこともできるということ。
価格は絶対的なものではありません。
価格は相対的なもの。
同じ商品でも誰に売るかによって変えられるということです。
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