営業部隊を持つ建売業者さんと営業部隊を持たない建売業者さん。その違いは、広告戦略に現れてきます。営業部隊を持つ建売業者さんは、自分で集客します。だから、広告しないとお客様が見つからないことを知っています。
それに対して営業部隊を持たない建売業者さんは、自分で集客したことがありません。だから、お客様の集客の仕方を知りません。そのため、広告に対する知識が曖昧(あいまい)。曖昧というのは、正しい知識と間違った知識がごっちゃになっている状態。経験から学んでいることが少ないため、ほとんどが間違った常識にとらわれています。そのため、都市伝説のような古い常識を未だに信じており、結果として自分で自分の首を絞めています。
なかでも問題なのが、仲介業者に対して広告掲載禁止にしていること。完成して3ヶ月も、4ヶ月も売れない物件ですら広告掲載禁止になっている物件もありますから深刻です。実際、広告掲載禁止にしている業者さんに話を伺うと、ほとんどが大した根拠を持っているわけではありません。
いつも任せている仲介業者に未公開物件にしておいた方が売れるといわれた・・・
物件が晒しモノになると売れなくなる・・・
そんな理由がほとんどです。どちらも一見正しく聞こえますが、正解ではありません。この答えが正解になるのは、売り手市場のときだけ。買いたいというお客様がたくさんいて供給する物件が少ない場合には、売り情報を規制するやり方でも通用します。
しかし、今のように買い手市場ではその方法は通用しません。そもそも買いたいというお客様が少ないのですから情報を制限してはお客様を見つけることはできません。そこのところをごちゃまぜにしているため、売れない物件をより売れなくしているのです。
買い手市場での正しい集客方法は、徹底的に広告して見込み客を集客すること。それに尽きます。もっとも、広告がうまい会社は、買い手市場でも売り手市場でも他者より多くの見込み客を集客できますから強い建売業者になることができます。つまり、これからの建売業者に求められているのは広告力なのです。
広告力=集客力。
あなたの会社が自社の物件でたくさん集客していると聞けば、当然、仲介業者もすり寄ってきます。売れる気がするからです。そうして、多くの仲介業者を味方につければ成約率はアップします。成約率がアップすれば資金繰りは良くなります。資金繰りが良くなれば仕入れはもっとラクになります。仕入れがラクになれば売上げはもっと上がります。正に良いことづくめ。そのためには、広告についての正しい知識を蓄え、集客に強い建売業者に変わることです。
あなたは昔の常識にとらわれていませんか?
経済が右肩上がりの時代のやり方と今のような先行き不透明な時代のやり方は違います。
そこのところもう一度よく考えてみてはいかがですか。
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