売れない物件を見ていると気づくことがあります。
それは、売れない物件は売れないオーラが出ているということです。売主がそれに気づいているかどうかはわかりませんが、ひと目でわかる物件も珍しくありません。
その代表例が、掃除。
ほとんどのと言っていいほど売れない物件は掃除が行き届いていません。これは何も売れない物件に限ったことではありません。建売住宅すべてに言えること。
施工と販売が分離しているからでしょうか、売主は販売業者が掃除してくれていると思っているのでしょうか、新築だというのにスリッパを履かなければ歩けないほど掃除が行き届いていない物件ばかりです。
ある意味、これは真剣に販売を考えている人にはありがたいことです。なぜなら差別化がしやすいから。他社との違い、ライバルとの違いを明確にしやすいからです。
お客様の行動は不思議なもので、買う気のない物件でも見学に来ます。最初から購入候補は決まっているのに、あえて購入しない物件も、自分の決断は正しいと確信するために他の商品を見ることがあります。
ましてや、家という人生で一番高い買い物。失敗しないためには、後悔しないためには市場に出回っている物件はすべて自分の目で確かめておきたいのが人情です。
で、あれば、それを利用しない手はありません。
一発逆転を狙うのです。
あなたがやるべきことは簡単です。
競合物件のなかで最もキレイな状態に掃除すること。毎週、毎週、週末になったら掃除を繰り返すこと。たったこれだけ。それだけで、ライバルを圧倒できます。起死回生の一発を打つことができます。
まあこんな話をすると、そんなことでライバルに勝てるわけないでしょ、と一笑されることが多いのですが、それは現場を知らない人のこと。そんな簡単なことで売れた、という経験を知らない人のいうことです。
実際、私たちコンサルタントに与えられる条件は過酷です。価格は下げられない、広告宣伝費はない、営業マンもいなければ、現地販売してくれる仲介業者もいない、そんな状況で売る方法を考えなければなりません。
そうなると必然的にできることは限られてきます。
それが掃除です。
掃除なんて・・・とバカにすることなかれ。
徹底的に掃除すると物件がイキイキしてきます。
オーラが変わってくるのです。
そして何より販売している自分たちの気持ちが変わります。そう、なぜか売れるような気分になってくるのです。実際、こんな簡単なアドバイスで救われたクライアントはたくさんいます。
もしあなたが売れない現場を抱えているのなら、ダマされたと思って掃除を徹底してください。ポイントはただ単に掃除するのではなく徹底的に掃除すること。室内も外回りも、とにかくひと目でライバルの物件とは比較にならないくらい掃除することです。
できれば、社長自らが掃除することです。
もちろん社員と一緒になってやってもいいですが、決して人任せにしないこと。
それだけで売れるようになります。
お試しください。
この記事へのコメントはありません。