不動産がすぐに売れないとき、売主が真っ先に考えるのが値下げです。
値下げとは、この物件にはこの価格を頂くだけの価値がありませんでした。だから値下げしてこの物件の価値と釣り合うようにしますと言っているようなもの。売主自らがその価格での価値を否定することです。
確かに、明らかに物件の価値と価格が釣り合っていない物件もあります。
取りあえず、この価格で売り出して、売れたら儲けモノ、売れなくてもモトモトという売主もいます。
しかし、中にはこの価格で売れてもおかしくないのに・・・、これでも十分安いはずなのに・・・という物件もあります。そんな物件の場合は、値下げの前にすべきことがあります。
それが、価値の値上げです。
売れてもおかしくない物件が売れない理由は広告不足か価値が伝わっていないかのどちらか。本来は両方のテコ入れが必要ですがまず最初にしなければならないのが価値の値上げです。価値の値上げとは、簡単にいえばその物件の魅力をもっとわかりやすく伝えること。見込み客に物件の魅力が十分伝わらなければ売れるはずはありません。
ではどうしたらいいのか?
最初にするのは、販売図面(レインズに登録する図面)の修正です。
変更する箇所は、写真やキャッチコピー、説明文を追加すること。特に完成物件では写真は必須です。はっきりいってきれいな写真一枚でも劇的な効果があります。できることなら、ホームページや動画も利用して物件情報を大量に提供するのが効果的。大手不動産会社やマンションデベロッパーがパンフレットや物件専用のホームページに力を入れているのはそのためです。
悲しいかな、人は見た目で判断します。見た目が良ければ魅力的な物件に思えますが見た目が悪ければ購買意欲は湧きません。裏を返せばそこに気を遣うだけで、物件の魅力は劇的に変わる、価値が上がるということです。
あなたの販売図面は十分に魅力が伝わっていますか?
再点検してみてください。
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