不動産集客はキャッチコピーが8割。

不動産広告

不動産集客はキャッチコピーが8割。

私たちのサービスのひとつに売れる販売図面という、販売図面作成サービスがあります。
どうすれば販売図面の反応率を高くできるか、どうすればもっと売りやすくなるのか、をテーマにコピーライターや、不動産営業経験者、広告代理店などのノウハウを持ち寄ってつくりあげたサービスです。

他のサービスとの大きな違いは、制作者が実際に現地を見てから作業をはじめること。
手間はかかりますが現場を見ることでもっとも効果的な訴求ポイントがわかります。そんなサービスですが、販売図面のなかでもキモとなる部分があります。

それが、キャッチコピーです。
広告業界には、キャッチコピー8割という法則があります。キャッチコピーだけで商品の善し悪しを判断する人が8割もいるということ。つまり、キャッチコピーの出来によって売上げが大きく変わってくるということです。

そんな重要なキャッチコピーですが、キャッチコピーにも成功する型があります。
過去に売れたキャッチコピーを分析して、そのコンセプトを利用するやり方です。簡単にいえば、過去の成功キャッチコピーをパクること。とりわけ、他業界で成功したキャッチコピーのパターンをパクると効果があります。(※パクるといっても全文を真似るわけではありません。コンセプトを真似るということです)

そのため、私たちは常に売れてる商品のキャッチコピーを探しているのですが、私たちの想いは、そう簡単にはクライアントに伝わりません。先日もこんなことがありました。ある高級住宅地の物件の制作依頼を受けたのですが、正直かなり高額でした。右から左に決まるような価格帯ではありません。そこで利用したのが過去に高額商品を売ったキャッチコピーの成功事例。

それがこれ。「10万8000円のラジオそれを高いと思わない人」というキャッチコピー。
松下電器が1967年に広告したものです。1967年といえば、昭和42年。大卒の初任給がまだ25,584円だった頃です。そんな時代に、10万8000円のラジオを売り出すというのですから、さぞかし当時のコピーライターも苦労したことでしょう。

そこで生み出されたのがこのコピー。「10万8000円のラジオそれを高いと思わない人」という名作。
ストレートにターゲットに訴えるコピーです。高額商品であるがゆえに、購入できる人はごく一部。その人たちの自尊心をくすぐりながらターゲットを特定していくこのコピーはお見事。いいコピーです。

そこで、今回はこのコピーを利用して超高級住宅地のキャッチコピーをつくったのですが・・・最終的には却下。担当者ベースではOKでしたが、販売に携わる大手不動産会社からクレームが来たため別のコピーに変更されてしまいました。

よくあることとはいえ、残念。
改めて伝えることのむつかしさを実感しました。

 

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