「◯◯◯が売れている。という噂は本当です。」
というチラシがありました。これは、ある都心の大規模マンションの第二期予告広告のコピーです。
表面は、物件の情報を中心に、裏面は、販売状況や購入者、来場者の情報をふんだんに盛り込んだチラシになっています。今までのチラシとの違いは、商品情報中心のチラシから、販売結果、購入している人たちなどの情報を盛り込んだ「コンテンツ充実型」のチラシになっている点。なかには、夕刊のタブロイド紙のように複数ページにわたるチラシ(?)もあります。
最近、このようなチラシがマンション業界を中心にじわじわと増えています。
理由はいくつか考えられますが、最大の理由は、購入する人の探し方が変わったということでしょう。そして、それに対応するためにはこのようなチラシのパターンが効果的だということです。
ここ数年、インターネットなどの普及により消費者がモノを購入するパターンが変わりました。インターネットなどで先に情報を集め、実際に利用している人の生の声を聞いて、良さそうだなと判断してから行動し、自分で商品を確かめてから購入する、そんなスタイルに変わってきたのです。つまり、むやみやたらに行動しなくなったということ。これは高額な商品、購買頻度の少ない商品ほど顕著な傾向があります。失敗したくない、という思いが強ければ強いほど、人は慎重になるからです。
では、売主はどうしたらいいのか?
答えは簡単です。彼らの行動を妨げる心配を払拭してあげればいいのです。そのために必要なことのひとつが、コンテンツ充実型のチラシなのです。このチラシのメリットは、お客様が欲しい情報を事前に提供できること。
実際の販売状況はどうなのか?
どんな人が来場しているのか?
どんな人が住んでいるのか?
住んでみた感想はどうなのか?
など、お客様が知りたい情報が予め掲載されているので、お客様が調べる手間が省けます。もちろん、売主が発信する情報ですから全てを信じてくれる訳ではありませんが、参考にはしてくれます。そして何より、大量の情報を発信できるのでお客様の購入の不安が少なくなります。
人が行動できない時というのは、情報が不足していて不安を感じている時です。
裏を返せば十分な情報があれば、人は行動しやすくなるということ。その意味でも、コンテンツ充実型のチラシは大量の情報を発信できるのでお客様を行動させるのに有利。今後、不動産集客の主流になっていくことでしょう。
もちろんこれは、新築分譲住宅にも当てはまります。
高額で購買頻度の低い商品を購入する人の悩みはマンションも一戸建ても同じ。つまり、大量に情報を発信した方が、購入してもらえる確率は高くなるということ。チラシに限らず、情報の発信が重要になるということです。
あなたの新築住宅はお客様の欲しい情報を発信していますか?
どんなにいい物件をつくってもお客様の欲しい情報が発信されていなければお客様は不安で行動できません。いい家と十分な情報は車の両輪のようなもの。どちらが欠けていても売れません。そこのところお忘れなく。
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