建売住宅の購買層といえば圧倒的に30代。
だとすれば、30代の趣味嗜好を知ることは、売れる建売住宅をつくる上でとても重要です。
しかし、30代の主婦のホンネを聞くのは中小建売業者ではなかなか難しいというのが現実。そこで参考にしたいのが大手ハウスメーカーが調査した内容です。積水ハウス総合住宅研究所がアラサー世代に人気の住まいづくりについて調査したところ今時のアラサー世代は、
「自分らしさの表現が上手で、家族の時間や友達も大事にし、共に働く意識がすごく強い」そうです。
インテリアの志向としては、
・あまり使わないものは処分
・自分の好きなものに囲まれたい
・赤や緑などの色をアクセントに使う
などの特徴があるそうです。
他にも、今どきのアラサー世代は、リビングを作るからといって、あえてソファーを置かずに床座スタイルを選択したり、カウンターキッチンの前に座の空間を作るなど、子供をいつも見ていられる空間づくりを意識しているそうです。
そのため積水ハウスでは、部屋を壁で区切るのではなく、ワンルームの空間をゆるく仕切ることで、程よい距離感と自分の居場所を作れる、とアドバイスしているといいます。
では、実際にどのようなインテリアにしたいのか?というアンケートを「ポップ」「ナチュラル」「フレンチ」「ビンテージ」という4つのインテリアデザイン例の写真とともに行なったところ、ほぼ人気は均等していたといいます。
つまり、こんなインテリアが売れ筋というのはない、ということ。改めて、インテリアのテイストや好みが多様化していることが分かったそうです。
こんな結果が出ると、やっぱり建売住宅は無難なインテリアがいい、という結論になる人が多いのですが、それは間違い。今どきのアラサー世代は無難なものを求めているわけではありません。好きなものを求めているのです。
だからインテリアでいえば、「ポップ」「ナチュラル」「フレンチ」「ビンテージ」のなかで提案するのが効果的だということ。このジャンルであれば、ほぼ均等にアラサー世代から支持されるということです。
あなたの建売住宅のインテリアはどんなジャンルですか?無難路線を走っていませんか?アラサー世代に支持されたければ、アラサー世代が支持するインテリアを採用しましょう。
それが売れる建売住宅をつくる基本ですよ。
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